鳥取県岩美町にある「日本の棚田百選」のひとつである横尾棚田に行ってきました。
アクセス
「横尾棚田」へは、JR「岩美駅」方面から車で国道9号を経由して訪れました。
国道9号から県道31号に入り、県道191号に分岐します。
坂道になった県道191号を登るとすぐに、「横尾棚田」の標識が見えてきます。
駐車場
専用駐車場はありませんでした。
農業車の邪魔にならないよう道端に車を駐車しました。
最寄り駅・近隣交通機関から
岩美駅から国道9号を経由して約12.1 km
地図
横尾棚田
鳥取県岩美町にある「横尾棚田」は、農林水産省から「日本の棚田百選」に認定されています。
標高約230mの傾斜地に広がる「横尾棚田」は、江戸時代中期に開墾して造られたといわれています。
棚田の面積は約25ha、枚数は500枚。
「横尾棚田」の水源である「蒲生川」は、標高 1,000 m付近に広がる「河合谷高原」の人工池「天神池」から流れ出ています。
蒲生川から山越井手、大井手という2つの山腹水路を経て田に水が引かれています。
「横尾の棚田」は、棚田オーナー制度に積極的に取り組んでいて、地元住民と県内外のオーナーが一緒になって棚田の保全に努めています。
このあたりの緩い斜面は、日本海ができるときの火山活動などでできた地層が、ゆっくりと地すべりをおこして形成されたものです。
この斜面を利用した棚田は、「いがみ田」ともよばれ不規則な配置がその名の由来となっています。
いがみ田の「いがみ」とはこの辺りの方言で「ゆがみ」という意味です。
横尾棚田の景観
県道119号沿いから棚田を眺めた後、棚田周辺の道を少し散策しました。
県道119号沿いから棚田の東側を眺めると、いがみ田といわれる不規則な配置の田が連なっているのが見えました。
棚田の向こうには、中国山地の山々がそびえています。
ちょうど水が入り始めた水田の水面には、新緑に萌える木々の緑が映っていました。
水の張られている棚田とそうでない棚田の割合は半々。
横尾棚田に訪れた日は5月6日。
あと5~7日後には、あらかたの田に水が張られていたと思います。
大きな棚田は耕作されていましたが、小さな棚田には畑になったり休耕田になったりしているものもありました。
全体としては2割~3割ほどが、畑や休耕田になっているという感じを受けました。
大きな棚田が耕作されていたので、県道119号沿いからみた棚田風景は結構見ごたえがありました。
棚田は、山の斜面に沿って広がっています。
県道119号を登るにつれ棚田との距離が離れるので、県道沿いに棚田全体を一望できる場所はなかったように思えます。
「横尾棚田」には、観光客用の駐車場やトイレはありませんでした。
棚田カードの配布施設
横尾棚田の棚田カードは、一寸法師の館(蒲生地区公民館)と道の駅「きなんせ岩美」で希望者に1枚ずつ配布されています。
(令和元年7月24日付の記載)
配布時間、開館日は都合により変更となる場合があります。
一寸法師の館(蒲生地区公民館)
住所 | 岩美町大字蒲生1115-2 |
配布時間 | 9時~16時30分 |
休館日 | 日、月 |
問合せ先 | 岩美町役場産業建設課 電話0857-73-1562 |
連絡先 | 0857-76-0636 |
道の駅「きなんせ岩美」
住所 | 岩美町大字新井337-4 |
配布時間 | 9時~18時 |
連絡先 | 0857-73-5155 |
問合せ先 | 岩美町役場産業建設課 電話0857-73-1562 |
まとめ
「横尾棚田」は、中国山地の山々を背景にした棚田です。
専用の駐車場はなかったので、車で訪れる場合は他車の邪魔にならないようにしましょう。
棚田カードは、最寄りの道の駅「きなんせ岩美」で配布されています。
基本情報
所在地
〒681-0032 鳥取県岩美郡岩美町洗井
料金
無料
関連サイト
横尾の棚田 – 棚田に来て、棚田に恋するサイト – 農林水産省
写真撮影日
2021年5月
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