岡山県高梁市川上町にある中国地方、有数の雲海の名所、弥高山に行ってきました。
アクセス
弥高山へは、備中高梁市街地方面から車で向かいました。
JR伯備線「備中高梁駅」方面から国道313号~県道299号~県道77号を経由して車で約50分。
弥高山公園に到着。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR伯備線「備中高梁駅」から国道313号~県道299号~県道77号を経由して約28.2キロ
(以前ナビにしたがって弥高山に行った時、片側が崖になったかなり細い道を通った記憶があります。
もしも不安な道に入った場合は、一度大きい道にでて別の道を探した方がよいかも知れません。)
駐車場
弥高山公園管理事務所前を通り過ぎ、登山道前の土敷きの広場に駐車しました。
駐車料金は無料。
広場の脇にはトイレがありました。
地図
弥高山
岡山県と広島県の境に位置する「弥高山」は、標高654mの独立峰です。
弥高い(いやたかい)という意味から名づけられた弥高山は、ご飯を盛ったような山の姿から「飯(いい)の山」の別名で呼ばれることもあります。
「弥高山」の始まりは哺乳類が栄え、人類が出現して氷期と間氷期を繰り返していた第4紀更新世。
(更新世とは地質時代の区分の一つで、約258万年前から約1万年前までの期間をいいます。)
この時代、周囲の岩石より硬かった、この地は浸食に耐えて「浸食残丘(しんしょくざんきゅう)」として高原上に突出した形で残りました。
山頂付近は「弥高山公園」として整備されていて、キャンプ場やバンガロー村・ロッジ等の施設があります。
春には「つつじ」、秋には雲海が楽しめる名所としても有名です。
登山道
訪問時は、登山道入り口の正面にある広場に車を駐車して山頂に向いました。
登山道は、よく整備され歩きやすい遊歩道になっています。
弥高山は かつては「48カ所巡り」でにぎわった、巡礼の山としての一面も持っていて、登山道には千手観音や大日如来など48体もの石仏が置かれています。
以前、霧が出た日にこの登山道を歩いたことがあります。
その時は濃い霧の中に石仏が佇む、非日常的な雰囲気の漂う空間となっていました。
弥高山の雲海
雲海の発生日には、眺望のよい登山道からも山間に霧の満ちる光景を眺めることが出来ます。
そのため山頂に観覧客が多い場合でも、十分にスペースのある登山道から落ちついて雲海が観賞できます。
駐車場所から山頂までは、登山道をゆっくり歩いて十分ほど。
山頂付近は、広く視界が開けているのでダイナミックなパノラマ風景を見ることが出来ます。
山頂の三角点
中国山地の山々が、雲海に浮かぶ光景は壮観で幻想的です。
まとめ
中国山地の山並みに雲海が広がり、山々の高所部が海に浮かぶ島々のように見える光景が弥高山から見る雲海の特徴です。
眺望がよい山頂付近からは周りの山々を見渡せるため、霧の少ない日でも山並みのどこかで雲海が発生していればそれを眺められます。
おかげで何度か、条件の悪い中でも雲海を目にすることが出来ました。
追記 弥高山の雲海の発生条件について
この記事を書いてからも何度か弥高山に雲海を見に行きました。
弥高山の山頂付近からは周りの山々を見渡せるため、霧の少ない日でも山並みのどこかで雲海が発生していればそれを眺められます。
そのため雲海の鑑賞には適した場所だと思います。
しかし中国山地が雲海に覆われ山々が島のように見える弥高山から観賞する雲海の真骨頂と言えるような光景は、かなり条件の良い日でないとみられない気がしています。
参考までに
- 湿度は90パーセント以上
- 風速 1m以下
- 最高気温と最低気温の寒暖差は10°以上。
- 最低気温は10°以下
これらの条件がそろう日は、良い雲海を見られる確率が高いと思います。
これまでに訪れた岡山県の散策地
備中高梁市松原「霧の海展望の丘」の雲海 ~駐車場から徒歩0分、山間の雲海観賞場~
大山展望台(岡山県) ~湯郷温泉から近い雲海が観賞できる展望台~
これまでに訪れた雲海が見られる散策地
米見山(広島県)の雲海 ~紙ヒコーキタワーのある公園から見る霧の海~
基本情報
所在地
岡山県高梁市川上町高山
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2011年11月