旧安田庭園【東京都墨田区】 ~毎日ライトアップが行われる潮入りの庭園~

スポンサーリンク

東京都墨田区にある旧安田庭園に行ってきました。

アクセス

墨田区立「旧安田庭園」にはJR「両国駅」から徒歩で向かいました。

スポンサーリンク

JR「両国駅」から「旧安田庭園」の西口には、国技館通りを経由して徒歩数分で到着します。

駐車場

専用駐車場はありません。

近隣には、民営の有料駐車場があります。

最寄り駅・近隣交通機関から

JR「両国駅」から国技館通りを経由して約290m

地図

旧安田庭園

墨田区立「旧安田庭園」は、東京都墨田区横網にある、池泉回遊式庭園です。

常陸笠間藩初代藩主の「本庄宗資(ほんじょう むねすけ)」により元禄年間(1688〜1703)に築造されたと伝えられています。

明治維新後は、旧岡山藩主、「池田章政(いけだ あきまさ)」の邸宅となります。

それから1891年(明治24年)に、池田邸を購入した安田財閥の祖である「安田善次郎(やすだ ぜんじろう)」氏の所有となりました。

1922年(大正11年)、「安田善次郎」氏の遺志に従い東京市に寄附され、太平洋戦争を経て東京都から墨田区に移管。

その後、全面的改修、復元が行われ1971年(昭和46年)から開園しています。

かつては隅田川の水を引いた汐入回遊式庭園であり、現在はポンプで人工的に潮入が再現されています。

平成8年(1996年)に、明治時代の代表的な庭園として「東京都」の名勝に指定。

平成18(2006)年に、「日本の歴史公園百園」に選定されています。

駒止稲荷

「旧安田庭園」には、駒止稲荷様がお祀りされています。

寛永八年(1631)の隅田川の大洪水の際に、勇敢に川を渡り、被害状況を調べて回った旗本「阿部豊後守忠秋(あべぶんごのかみただあき)」の徳を敬い、この辺りに住んでいた人々が、この地に駒止稲荷をお祀りしたと伝えられています。

入り口

「旧安田庭園」の西口から入園。

向かいには、「両国国技館」があります。

「旧安田庭園」の入園料は無料です。

心字池

庭園の中心には、景観の根幹をなす心字池が造られています。

池の中には、中島が浮かんでいます。

池越しにスカイツリーが見えました。

雪見灯篭

水辺に石を敷き詰めた洲浜には、石でできた大きな雪見灯篭が配されていました。

心字池の周辺には、大小さまざまな雪見灯篭が置かれています。

潮入りの庭園

旧安田庭園は、潮位によって池の水を満ち引きさせ、時間により変化する景色が楽しめる潮入りの庭園です。

東京都内では、「浜離宮恩賜公園」、「芝離宮恩賜公園」、「清澄庭園」が「旧安田庭園」と同じく潮入りの庭園です。

しかし現在、水位の変化する様子を目にできるのは「浜離宮恩賜公園」と「旧安田庭園」のみとなっているようです。

「旧安田庭園」は、現在はポンプで人工的に潮入を再現しています。

水門

庭園には、潮入池の水位調整のため作られた水門跡があります。

水門は1960年代まで使われていましたが、隅田川の水質悪化や堤防補強の影響で昭和40(1965)年頃に閉じられました。

それから、昭和46(1971)年に地下貯水槽がつくられ、ポンプによって池の干満を人工的に再現しています。

園路

庭園には、整備の行き届いた園路が巡らされています。

訪れた日には、庭園に植栽されたつつじが見頃でした。

園路にはたくさんのベンチが置かれていました。

灯篭

庭園内の園路には大きな灯篭の台座のようなものがありました。

この大きさからすると相当立派な灯篭が乗っていたのではないでしょうか。

心字亭

東門の近くには、心字亭があります。

心字亭では、日差しを避けて休憩できます。

比較的新しめの建物に見えました。

潮入茶屋

庭園の北側には、「潮入茶屋」があります。

「潮入茶屋」は、屋根と腰掛を備えた休憩所になっています。

駒止石

庭園には駒止石といわれる石があります。

駒止石には次のようないわれがあるようです。

代将軍家光の寛永年間の半ばにあたる八年(一六三一)に秋の台風に見舞われ隅田川は大洪水となりました。

本所側の被害は特に甚大で、これを憂慮した家光は、その状況を調べさせようとしました。

しかし、あまりの濁流に誰もが尻込みをする中、旗本阿部豊後守忠秋が進み出て、現在の柳橋の辺りから、馬を乗り入れました。

忠秋は、馬を巧みに操って川を渡り、被害状況を調べて回りましたが、その際、馬を止めて休憩したところが駒止石です。

当時、この辺りに住んでいた人々が忠秋の徳を敬い、この地に駒止稲荷を祀りました。

(説明版引用)

駒止井戸

庭園内には駒止井戸と呼ばれる井戸があります。

ライトアップ

「旧安田庭園」では、夜間にライトアップが行われています。

ライトアップされる時間は、日没後から閉園まで。

開園時間は、4月から9月は9:00~19:30、10月から3月は9:00~18:00。

ライトアップは、開園日には毎日行われていますが、閉園時には消灯するので注意してください。

また、日没後は庭園に立ち入れない区間が出来ます。

まとめ

「旧安田庭園」はJR「両国駅」から徒歩5分の場所にある回遊式日本庭園です。

全国的に珍しい、池の水が満ち引きする潮入りの庭園をポンプによって再現しています。

立ち入られる場所が制限されますが、日没後から閉園までライトアップが行われています。

基本情報

所在地

〒130-0015 東京都墨田区横網1丁目12−1

料金

入園料は無料

開園時間

4月から9月は9:00~19:30、10月から3月は9:00~18:00

※午後4時30分以降は一部のみの開放となります。

夜間ライトアップ

日没後から閉園まで

休園日

年末年始(12月29日から1月1日まで)

お問い合わせ

TEL 03-5608-6661(墨田区道路公園課)

関連サイト

旧安田庭園 墨田区観光協会

旧安田庭園 墨田区公式ホームページ

これまでに訪れた東京都の散策地

成城五丁目猪股庭園(東京都世田谷区)に行ってきました。

高幡不動尊で行われる萬燈会に行ってきました。

写真撮影日

2018年4月

スポンサーリンク