「日本の棚田百選」に選ばれている「和佐父・西ケ岡の棚田」に行ってきました。
アクセス
「和佐父・西ヶ岡の棚田」へは車で向かいました。
国道9号線和田交差点方面から県道4号線を香住方面に走り、案内板の立っている「和佐父地区」に向かう道路へ入ります。
傾斜の急な道路を数分登ると、棚田がある集落が見えてきました。
集落の細い道をそろそろと走り、集落上部にある「和佐父・西ヶ岡の棚田」に到着。
駐車場
棚田に駐車場はなく、棚田に上がる道は大変細く対向車をかわすスペースはありません。
集落にある和佐父公民館前に駐車をしてよいそうなので、車で訪れる場合はそこに車を停めて歩く方がいいと思います。
和佐父公民館から棚田までの距離は約800m。徒歩で20分程です。
最寄り駅・近隣交通機関から
- JR江原駅から国道482号を経由して約28.8 km
- JR八鹿駅から国道9号を経由して約34.9 km
- JR香住駅から県道4号を経由して約22.8 km
- 国道9号~県道4号~射添渓谷への案内板にしたがい1.3キロ
- JR八鹿駅から全但バス(村岡・秋岡・湯村温泉行き)村岡乗換(香住行き)川会で下車をして徒歩50分
地図
和佐父・西ケ岡の棚田
「日本の棚田百選」に選ばれている「和佐父・西ケ岡の棚田」は兵庫県香美町村岡区和佐父にあります。
地すべり地を活用した棚田で村岡区の山上、標高280m~400mにかけて造られています。
棚田の面積は約6.9ヘクタール、数は約120枚、平均こう配は1/2.8。
和佐父にはかつて佐父という鉱山の村があり、2000人の人口を抱えた時代もありましたが現在は100人をきっています。
かつて鉄山だった和佐父地区には、たたら製鉄遺跡がのこっています。
案内板
棚田に設置された案内板には棚田の説明とビュースポットが記されています。
棚田の景観
「和佐父・西ケ岡の棚田」に到着したのは午前五時。
南の眺望が開けた棚田は東西に延び、等高線上に湾曲した水田が幾枚も連なっています。
前方には、但馬大仏のある長楽寺の立派な伽藍。
そして、その向こうには山の間にかかる高速道路の高架。
それら巨大な建造物を見晴らす景観は、まさに天空から地上を見るがごとき眺めです。
予想以上の絶景に感動して写真を撮っていると、朝日がのぼると同時に、にわかに霧がたち始めました。
辺りに幻想的な景観が広がります。
霧が出ていたのは、ほんの少しの間でしたが、浮世離れした雰囲気が漂う時間でした。
棚田の現状
素晴らしい眺めの棚田ですが、高齢化により畑に転作されたり休耕している棚田も多くなっています。
現在は、棚田保全を目的としたボランティア団体「棚田交流人」と農家が共同して棚田の保全が行われています。
棚田の機能
大雨が降った時などは、棚田がダムの役割をはたし水を貯留することによって土砂崩れなどの自然災害が防がれるそうです。
棚田を守ることで、景観美や伝統文化が残せるだけでなく災害防止にもつながります。
まとめ
和佐父・西ケ岡の棚田は、標高280m~400mにかけてひろがる大変眺望が良い棚田です。
特に、南側に連なる山々と長楽寺の伽藍が見える景観からは、映画のワンシーンを見ているようなドラマチックな印象を受けました。
所どころに、畑に転作されたり休耕している棚田がありました。
個人的には、「これだけ険しい土地にありながら、よくこれだけ水田を残している」と感じました。
また「和佐父の棚田」がある兵庫県香美町には、同じく棚田百選に選ばれている「うへ山の棚田」があります。
基本情報
所在地
〒667-1304 兵庫県美方郡香美町村岡区和佐父458
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2017年5月
こちらの記事も書いています