「日本で最も美しい村」連合に加盟している、兵庫県香美町小代にある棚田百選の「うへ山の棚田」に行ってきました。
アクセス
うへ山の棚田へは車で、養父市方面から訪れました。
「 国道482号」を走り、棚田に向かう町道に入り山道を上がること約2キロ。
うへ山の棚田に到着。
駐車場
道路端に、車が駐車できそうな広いスペースがあったのでそこに車を停めました。
(普段は、農作業用の車を停めるスペースだと思われます。)
最寄駅・近隣交通機関から
JR八鹿駅から全但バス(秋岡行き)貫田下車徒歩30分
JR八鹿駅から「国道9号」「 国道482号」を 経由して約41 km
JR香住駅から「県道4号」「 国道482号」を経由して約32.1 km
地図
うへ山の棚田【日本の棚田百選】
うへ山の棚田は「日本で最も美しい村」連合に加盟している兵庫県香美町小代区の貫田にある棚田です。
棚田のある地名から「貫田の棚田」と呼ばれることもあります。
棚田がある香美町小代区貫田は、全国の黒毛和牛のほぼすべてを子孫とする名牛「田尻」号が生まれ育った場所としても知られています。
棚田の広さは3.1ヘクタール、数は39枚。
規模はそれほど大きくありませんが斜面に畦が独特なカーブを幾重にも描き、前面に眺望が開けていること、休耕田がほとんどなくよく管理されていることなどが評価されて、農林水産省選定「日本の棚田百選」のひとつに選ばれれています。
「うへ山」という名称は、貫田地区の上(うへ)にある山間部であることに由来します。
棚田の景観
貫田集落を抜け、山を車で上がり標高500mの高地にある「うへ山の棚田」に到着。
道路端の広くなったエリアに駐車をして、棚田を見ました。
等高線状に、やわらかな曲線を描いた水田が幾枚もつらなっています。
田に張られたばかりの水は、淡く空を映していました。
日当たりがよい棚田は東に向かって開け、彼方に山並みを眺められます。
畦がゆるやかな弧をえがいているため、最初はなだらかに見えましたが下部の水田は谷の杉林にかなり接近していて思ったよりも高低差がある棚田であることがわかります。
「うへ山の棚田」は地すべり地をうまく活用した棚田であるため、山陰海岸ジオパークにおけるジオサイトのひとつとなっているそうです。
眺望の良い高所にあり休耕田が少なく、ほぼすべての田に水が張られた大変景観に優れた棚田だと感じました。
ツツジが植えられ棚田の風景に、文字通り一花添えている畦もあります。
休耕田がすくないわけ
ではなぜ耕作放棄地がふえる昨今、この棚田には休耕田がすくないのか。
それは、耕作者の高齢化により休耕田となる予定だった水田を貫田地区の有志の方たちが「俺達の武勇田」として耕作しているからだそうです。
この美しい景観は、地元の人たちの努力によって保たれています。
写真を撮るなら
畦が綺麗な曲線を描き、休耕田がすくない「うへ山の棚田」は、カメラマンの方も多く訪れる場所です。
個人的な見解になりますが、写真を撮る方は早朝に来て朝焼けを撮るか、逆光にならず棚田全体に日があたる、正午前後に来て写真を撮るのがよいと思います。
棚田は東に向いているため、太陽が昇りきった朝方来ると逆光になり、空の色がなかなか綺麗に出てくれません。
自分が棚田に到着したのは、夜明け後の朝方だったので、逆光の中棚田の全景写真を撮るのに苦心しました。
まとめ
「うへ山の棚田」は休耕田が少なく、どの角度から見ても綺麗な棚田を見ることが出来ます。
ほぼ完全に、昔ながらの棚田の風景を残す貴重な場所だといえるでしょう。
東の眺望が開けているため、日を選べば登り来る朝日に照らされる棚田を鑑賞できます。
夜明け前に来れば、訪問日にも朝日を眺められたでしょう。
(しかし自分が到着したのは日が少し高くなった午前8時頃でした。)
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基本情報
住所
〒667-1544 兵庫県美方郡香美町小代区貫田
交通アクセス
JR八鹿駅から全但バス(秋岡行き)貫田下車徒歩30分
JR八鹿駅から「国道9号」「 国道482号」を 経由して約41 km
JR香住駅から「県道4号」「 国道482号」を経由して約32.1 km
料金
無料
お問い合わせ先
TEL.0796-97-2250(香美町小代観光協会)
関連サイト
写真撮影日
2017年5月