以前、「払沢の滝」の遊歩道から遠目に見た「天狗滝」。
そこに続く散策路を歩き「天狗滝」と、その奥に流れる「綾滝」を見てきました。
天狗滝
「天狗滝」は落差約20mある、南向きの日当たりの良い滝です。
檜原村にある日本の滝百選の「払沢の滝」の遊歩道からも遠目に確認できます。
綾滝
「綾滝」は「天狗滝」の上流にある、高さ約21mの滝です。
檜原城の落城後に城主平山氏重の奥方が、ここに庵を結び聖観音像を安置して拝みながら余生を過ごしたといわれています。
滝の脇には御嶽神社の行者が建立した三郷不動明王の石碑があり、近くには祠が鎮座しています。
散策記
JR「武蔵五日市駅」からバスに乗り、「千足」バス停で下車。
バスの料金は490円。
千足バス停~散策路入口
バス停から、散策路入口に向かう舗装された林道を上がります。
林道入り口から「天狗滝」までは約三十分、「綾滝」までは約一時間です。
林道の途中にトイレがあったので、そこで一旦休憩をとってから足をすすめました。
夏の日差しの中、焼けつくアスファルトが体力をうばいます。
景色の変化が少なかったからか、この林道は結構長く感じました。
バス停から15分、散策路入口に到着。
散策路入口~天狗滝
短い沢を渡渉して散策路へ。
散策路入り口の案内板
緑豊かな散策路は鬱蒼とはしていましたが、整備はされていて藪になっているような所はありませんでした。
やや険しい道を10分ほど上がると、散策路から「子天狗滝」が見えました。
「子天狗滝」は「天狗滝」の下にある滝なので、この滝が見えると「天狗滝」まではもう少しです。
子天狗滝
「子天狗滝」から少し登った後、斜面を下ると「天狗滝」につきます。
天狗滝
「天狗滝」は、山腹にテラスのように開けた場所に流れる、日当たりが良い爽やかな滝です。
飛散する滝しぶきのおかげで夏の暑さも和らぎ、一息つくことが出来ました。
眺望が開け、風通しもよいので休憩をとるにはもってこいの場所です。
天狗滝~綾滝
「天狗滝」から「綾滝」に向かう道は最初、急な石段と坂道を登りますが、それをすぎると今までの道よりは平坦になるので楽になります。
(「天狗滝」近くの石段はかなり急こう配です。)
綾滝(あやたき)
道脇の渓流を眺めながら「天狗滝」から歩くこと約20分。
杉林の向こうに「綾滝」が見えてきました。
周囲には、涼しげな滝音がこだましています。
滝の傍らには祠がお祀りされ、近くには木製のベンチが備えられた観瀑所がありました。
「綾滝」は滝上部から下部まで、ほぼ均一な幅の水が岩壁をつたう、繊細な流れをもつ滝です。
いくつもの、小さなさざ波のような紋を描いて流れている水の姿が印象的でした。
しばらく「綾滝」を観賞して、帰途につきました。
茅倉の滝
帰りのバスは「払沢の滝入口」から乗りました。
「千足」停留所から「払沢の滝入口」までは約1キロ。
その中間付近、都道205号の道沿いから「茅倉の滝」を見ることが出来ます。
「茅倉の滝」は茅倉尾根周辺を源として、茅倉沢を形成し北秋川に流れています。
落差は約18m。
まとめ
自然豊かな檜原村では、多くの滝を見ることが出来ます。
なかでも今回歩いたコースは、見ごたえのある滝を効率よく周れるルートです。
このコースに、近くを流れる「日本百滝」に選ばれている「払沢の滝」を加えると、さらに充実した滝めぐりができると思います。
こちらの記事も書いています
基本情報
所在地
東京都西多摩郡檜原村三都郷
交通アクセス
JR「武蔵五日市駅」からバスに乗り、「千足」バス停で下車。
千足バス停から天狗滝まで約徒歩30分。
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2017年9月