兵庫県丹波市柏原町にある たんば黎明館 に行ってきました。
「たんば黎明館」は、近代初等教育施設としては、兵庫県下で最古の部類に属し、平成21年に兵庫県有形文化財に指定されている建物です。
実際に訪れた感想を交えて、 「たんば黎明館」の見所やアクセス・駐車場の状況などをレポートします。
たんば黎明館へのアクセス
「たんば黎明館」には、JR「柏原駅」方面から向かいます。
JR「柏原駅」から「国道176号」を渡って商店街を通過。
「篠山街道」と「大手通り」を歩いて行くとT字路に行き当たります。
T字路のやや左側に「たんば黎明館」が見えます。
駐車場
駐車場は「たんば黎明館」から「兵庫県立柏原高等学校」にむかって50mのところにあります。
「たんば黎明館」すぐ横の駐車場は丹波県民局の駐車場です。
自分は、丹波県民局の駐車場と間違えそうになったので気をつけて下さい。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「柏原駅」から篠山街道を経由して約700 m
地図
たんば黎明館
「たんば黎明館」は、明治18年(1885)に、4年生の「氷上郡町村組合高等小学校」として建てられたのが始まりです。
後に柏原町・新井村・石生村を学区とする「氷上第一高等小学校」になりました。
明治30年から「群立柏原病院」の建物になり、明治42年(1909)には、「氷上郡立高等女学校」(のちに県立に)の校舎になりました。
大正11年(1922年)「県立柏原高等女学校」となって、昭和23年(1948年)の学制改革で「県立柏原高等学校」に合併するまで、氷上・多紀・多可3群の女子中等教育の場でした。
近代初等教育施設の建築物としては、兵庫県下で最古の部類に属する建築様式は専門家から高く評価され、平成21年に兵庫県有形文化財に指定されています。
創建当時の姿を尊重して行われた改修工事や耐震工事を経て、平成27年(2015)4月にレストランやカフェなどを備えた施設として新たに開館しました。
基本情報
名称 | たんば黎明館 |
所在地 | 〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原688−3 |
営業時間 | 貸部屋 9:00~18:00 ※ル・クロ丹波邸を利用する場合は除く
フレンチレストラン「ル・クロ丹波邸」【ランチ】11:30~15:00(L.O. 14:00)【ディナー】17:30~22:00(L.O. 21:30) ダイニングカフェ「タンバール」11:30~17:00(L.O. 16:30) |
休業日 | 貸部屋:毎週水曜日※ただし、水曜日が祝祭日の場合は翌日
ル・クロ丹波邸:水曜日(臨時休業あり) タンバール:水曜日(臨時休業あり) |
料金 | 無料 |
問合せ先 | 0795-73-3800 |
公式サイト | たんば黎明館 | 観光スポット | 【公式】兵庫県 |
たんば黎明館の景観
入り口手前には、趣のある石柱があります。
かつて学校の校舎だった時は門柱だったのでしょう。
「たんば黎明館」は、木造の2階建て。
屋根は、寄棟造の桟瓦葺(さんかわらぶき)。
白く塗られた外壁は下見板張り。
壁面の窓は、ガラスの上下窓。
非常に端正な擬洋風建築です。
玄関にあたるエントランスには、2階のバルコニーを支える丸柱があります。
1階にはイオニア式の柱、2階にはドリス式の柱が用いられているそうです。
入館は無料。
入り口の上部には半円形のステンドグラスがあります。
建物の中から見ると、逆光になって、大変綺麗です。
入り口近くにはドレスが展示されていました。
外観と同じく館内も白を基調としたシック内装です。
中央に廊下があり、左右に部屋の扉が配されているシンメトリーな造りは洋風建築ならでは。
玄関と反対側の廊下の行き当たりには、トイレやエレベーターがあります。
ミーティングルーム。
「たんば黎明館」では、普段はレストランやカフェが営業されているようですが訪れた日は定休日。
人の少ない館内は、まるで映画やゲームのワンシーンのような印象でした。
2階には、階段で上がりました。
手すりとか、エレガンスな感じです。
1階と同じ行く廊下の両側に部屋が配されています。
2階には貸し会議室や多目的室がありました。
中庭には、テラス席がありました。
訪れた日は休みだったカフェのものではないかと思います。
関連情報
関連サイト
写真撮影日
2024年9月
これまで訪れた兵庫県の散策地
たんば黎明館 まとめ
兵庫県丹波市柏原町にある「たんば黎明館」は、明治18年(1885)に高等小学校として設立された建築物です。
兵庫県有形文化財に指定されている建物は、近代初等教育施設の建築物としては、兵庫県下で最古の部類に属し、専門家から高く評価されています。
現在は、レストランやカフェなどを備えた施設として開館営業しています。
レストランやカフェなどを利用しない場合でも、無料で入館でき館内を見学できます。
創建当時の姿をよく残して補修された館内では、まるで映画やドラマのシーンに出てくるような景観でした。