兵庫県高砂市の日本の白砂青松100選に選ばれている高砂海浜公園に行ってきました。
兵庫県立高砂海浜公園
兵庫県高砂市高砂町向島にある兵庫県立高砂海浜公園は瀬戸内海に面した海浜公園です。
一級河川、加古川の河口付近に位置し、公園南側には海に浮かぶ人工島「高砂島」があります。
園内にはクロマツ1000 本が植えられた松林と砂浜が造られ、日本の白砂青松100選に選定されています。
公園の広さは約6ha、松林の広さは約3.23ha。
隣接する向島公園には、球場やテニスコート、宿泊研修施設の青年の家などが整備されています。
アクセス
高砂海浜公園には高砂市街地から車で訪れました。
加古川沿いに延びる県道79号を走って高砂海浜公園の駐車場に到着。
駐車場
大きな駐車場が整備されています。
駐車場台数は46 台。
駐車場料金は無料。
最寄り駅・近隣交通機関から
山陽電鉄「高砂駅」から県道210号を経由して約2.5 km
地図
白砂青松が広がる海浜公園
駐車場から公園に入り松並木を通って海に面した砂浜に向かいました。
松林
高砂の地は昔から松の名所として知られていました。
謡曲「高砂(たかさご)」で謡われる相生の松は高砂の松であり、百人一首でも藤原興風が詠んだ歌に高砂の松がでてきます。
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに 三十四番 藤原興風(ふじわらのおきかぜ)。
砂浜
砂浜の周囲は松林に囲まれ、海側には人工島が見えます。
よく手入れされた綺麗な砂浜で、若者や家族連れが砂遊びをしたりベンチで語らったりしていました。
以前は海水浴をする人もいたそうですが、現在はヘドロのため遊泳は禁止されています。
訪れた時刻はちょうど夕刻で、砂浜から夕景を見ることが出来ました。
茜色に染まる海と松林に沈む夕日は、印象深い光景でした。
高砂島
人工島の高砂島には「しょうとうはし」を使って渡ることが出来ます。
島には大きな石のモニュメントがありました。
護岸工事された岸からは釣りが楽しめ、ハゼやシロギスなどが釣れるそうです。
高砂海浜公園から見る夜景
播磨工業地帯が近くにある高砂海浜公園では、夜になると工場夜景が見られます。
特に人工島から海越しに見る夜景はなかなか綺麗でした。
公園の照明は十分ではないので、夜景を見る場合は用心のため懐中電灯などの明かりを持参した方がいいでしょう。
追記
公園に訪れたのは、2016年8月15日。
夜景が見られる時刻になっても多くの人が公園を歩いていました。
人の気配が濃い夜の公園はどことなく祭りのような雰囲気でしたが、来園者たちはスマートフォンの画面を見ながらポケモンGOをやっているようでした。
思わぬ場所にて、ポケモンGOのブームの一端を垣間見ました。
高砂海浜公園で行われる花火大会 ナイトファンタジーイリュージョン
近年、高砂海浜公園では高砂市の活性化の一環として、花火大会「ナイトファンタジーイリュージョン」が催されています。
花火や音楽・レーザー演出によるイリュージョンと、LEDライトによるイルミネーションの共演が見られるイベントです。
開催日は例年9月下旬。
- 2019年9月28日(土)16:50~21:00
- 2020年は中止。
- 2021年は12月4日(土)19:00~20:00に開催予定。荒天の場合は12月5日(日)に順延。
まとめ
高砂海浜公園は工業地域に隣接していながら白砂青松が見られる公園です。
瀬戸内海に面し松林に囲まれた砂浜は、開放感がありリラックスできる場所になっていました。
特に砂浜からみる夕景は趣がありました。
夕景だけでなく公園から見る初日の出も綺麗だそうです。
また公園には三代工楽松右衛門らが高砂湊を修築したことを記念した石の祠や、文久 3 年(1863)に大砲が3門据付けられたとされる「高砂向島砲台場跡」などがあり高砂の歴史を学べるスポットになっています。
工楽松右衛門
松右衛門帆を発明しすぐれた土木技術者でもあった、初代工楽松右衛門は高砂が生んだ偉人の一人です。
播州の特産品であった良質の木綿に着目して生産された、従来のものより大きくて丈夫な松右衛門帆(まつえもんほ)は全国に普及し航行の効率化に貢献しました。
松右衛門帆の織り上げに成功したのは、1785年(天明5年)だといわれます。
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基本情報
所在地
〒676-0031 兵庫県高砂市高砂町向島町1710
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2016年8月