近代造園の巨匠・重森三玲氏の故郷である岡山県吉備中央中町に造られている重森三玲記念館に行ってきました。
アクセス
「重森三玲記念館」には、備中高梁方面から車で国道484号を走って向かいました。
国道484号と県道307号を経由して「重森三玲記念館」の駐車場に到着。
駐車場
「重森三玲記念館」の前が、アスファルト舗装された広い駐車場になっていました。
(おそらく)職員の方の車が数台とまっていました。
駐車料金は無料。
最寄り駅・近隣交通機関から
岡山駅から県道72号を経由してして約32.9 km・車で約45分、バスで約60分
賀陽ICから国道484号を経由して約7.9 km・車で20分
地図
重森三玲記念館
「重森三玲記念館」は、重森三玲氏の出身地である岡山県吉備中央町にあります。
竣工は1999年1月23日。
記念館には重森三玲氏の直筆の手紙、鹿苑寺(金閣寺)をはじめとする庭園実測図、著書、書画、絵付け皿など氏、縁の品々が収蔵展示されています。
「重森三玲記念館庭園」の隣には、重森三玲氏18才の時に設計した「天籟庵茶室(国指定重要文化財)」と「天籟庵庭園(てんらいあんていえん)」があります。
受付と入館
記念館は、吉川公民館と同じ敷地内に造られています。
まず公民館で受け付けをして、記念館に入りました。
入館は無料。
受け付けをすると説明員の方が付き添ってくれ、記念館や茶室のことを説明してくれます。
記念館
記念館には重森三玲氏の直筆の手紙、鹿苑寺(金閣寺)をはじめとする庭園実測図、著書、書画、絵付け皿などが展示してありました。
重森三玲氏は画家を目指していたそうですが、造園の他にも多くの趣味をたしなみ多分野にわたり造詣が深かったことがわかる展示内容となっていました。
天籟庵茶室
記念館の隣には、重森三玲氏が18才の時に設計した「天籟庵茶室」(国指定重要文化財)が移築されています。
茶室の前には枯山水庭園が造られていました。
残念ながら「天籟庵茶室」の中は写真撮影禁止となっていました。
茶室では重森三玲氏が作庭した、モダンかつ革新的な造形の「天籟庵庭園」を観賞することができます。
(パネル展示室の写真から)
庭園は人を常駐させ草木や苔の維持管理をすることは難しいという理由から、ほぼコンクリートで造られていました。
現在見ても斬新な、この庭園が50年も前に造られたとは驚愕の思いです。
重森三玲パネル展示室
公民館には「重森三玲パネル展示室」があります。
パネル展示室には、重森三玲氏が各地に手がけた庭園の写真が展示してあります。
大判写真も多かったので、けっこう見ごたえのある展示でした。
記念館を訪れた際は、忘れずに見ておいたほうがいいと思います。
敷地内の庭園
「重森三玲記念館」の敷地内には「天籟庵庭園」の他にも、幾つかの庭園が造られていました。
一番見応えがあるのは「天籟庵茶室」の前に造られている庭園です。
説明員の方に、重森三玲氏のお孫さんである重森千靑(しげもりちさお)氏の作と説明をうけた気がします。
ここらへんはちょっとうろ覚えです。
敷地の入口近くの庭園
芝生敷きの石庭
公民館横の枯山水庭園
吉備中央町には重森三玲氏が造園した他の庭園も
重森三玲氏の故郷である岡山県吉備中央中町には、ここ以外にも氏が造園した庭園がいくつか残っています。
此処や賀陽町役場にある「友琳の庭」・重森三玲生家跡(松籟園庭園)などは普通に訪れて観賞できます。
しかし西谷邸にある「旭楽庭(きょくらくてい)」や 小倉邸の「曲嶌庭(きょくとうてい)」は、 個人宅であるため吉備中央町役場に問合せてあらかじめ予約をしないと見学出来ません。
それらの庭園の見学を希望する方は、吉備中央町役場に問合せてから訪れてください。
まとめ
写真は撮れませんでしたが、「天籟庵庭園」は現在の視点からみても革新性を感じる素晴らしいものでした。
重森三玲記念館の敷地内には、「天籟庵庭園」の他にも、幾つかの庭園が造られています。
それらの庭園の写真は、撮ることが出来ます。
説明員の方によると「重森三玲記念館」には、重森三玲氏の足跡をもとめ関東はもちろん海外の人も訪れることがあるそうです。
重森三玲記念館は、無料ながら重森三玲氏に関して多様な展示のなされている記念館でした。
基本情報
所在地
〒716-1241 岡山県加賀郡吉備中央町吉川3930−8
料金
無料
「重森三玲記念館」開館時間
月~金9:00~16:00
日・祝日 10:00~15:00
閉 館 日 毎週土曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
関連サイト
写真撮影日
2018年
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