浜松町駅のほど近くにある大名庭園、旧芝離宮恩賜庭園に行ってきました。
旧芝離宮恩賜庭園への交通アクセス
旧芝離宮恩賜庭園へはJR山手線「浜松町駅」から徒歩で向かいました。
最寄り駅・近隣交通機関から
- JR山手線・京浜東北線「浜松町」下車北口 徒歩1分
- 都営地下鉄大江戸線「大門」(E20)下車 徒歩3分
- 都営地下鉄浅草線「大門」(A09)下車 徒歩3分
駐車場
駐車場はありません。
地図
旧芝離宮恩賜庭園
旧芝離宮恩賜庭園は小田原藩大久保家上屋敷の楽寿園が原型となっている庭園です。
江戸初期の庭園の姿をとどめていて、同じく東京都にある小石川後楽園に並んで最も古い大名庭園だといわれています。
庭園のある場所はもとは海面を埋め立てた土地で、延宝6年(1678年)に老中・大久保忠朝が4代将軍家綱から拝領しました。
幕末頃には紀州徳川家の屋敷となり、明治時代に有栖川宮家の控邸、皇太后陛下の非常御立退所を経て明治9年(1876年)に離宮となります。
そして1924年大正13年に、皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として東京市に下賜され現在は東京都が管理しています。
昭和54年に国の名勝に指定されました。
庭園の景観
入園料150円を払い入園。
典型的な池泉回遊式庭園である旧芝離宮恩賜庭園には、池泉を中心に多くの見所があります。
大池泉の泉水
庭園の景観の根幹をなしています。
かつては池泉に海水が入るようになっていて潮の干満によって中島の汀(みぎわ)が変化する様子も楽しめたそうです。
現在は海と隔てられ淡水となっているので干満の変化はありません。
中島
中国で仙人が住むと言われた蓬莱山に見立てた中島。
潮入りに対応した栗石敷※の二重州浜が敷かれているのが特徴だそうです。
※(栗石とは直径15センチ 前後 栗の実ぐらいの大きさの石のこと。地盤固めや石垣の埋め石などに使われます。)
雪見灯篭
州浜におかれた大きな雪見灯篭。(庭園にいう州浜とは砂浜を模し、池泉のきわに緩やかな勾配をつけて小さな玉石を敷き詰めた部分のこと。)
此処からの眺めは観光パンフレットなどにもよく用いられています。
西湖の堤
中国の浙江(せっこう)省の杭州(こうしゅう)にある風光明媚な西湖の人口堤防「蘇堤」を模した石造りの堤です。
西湖の堤は昔から詩歌や絵画の題材として用いられてきました。
ここ以外の日本庭園でも使われていて小石川後楽園(東京都)や縮景園(広島県)にも配されています。
大山
庭園を見渡せる大きな築山です。
園内のビュースポットの中では一番の高所にあたると思います。
電車でのアクセスが良い庭園
都立9庭園は、電車での交通アクセスが良い場所に多く残っています。
なかでも「旧芝離宮恩賜庭園」は、浜松町駅から徒歩一分という立地で「殿ヶ谷戸庭園」と並んでアクセスが良い庭園です。
また此方の庭園は「殿ヶ谷戸庭園」よりも都心に近い場所にあり、大都会での貴重なリラクゼーションスポットとなっています。
まとめ
庭園には大久保家の藩地であった小田原 から運ばれた根府川石をはじめ数々の名石が用いられています。
それらの名石を使った力強い石組みと、植栽の中心となっている松が大地泉と調和した武家の庭らしい凛々しい印象の庭園です。
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基本情報
住所
東京都港区海岸一丁目
交通アクセス
JR山手線・京浜東北線「浜松町」下車北口 徒歩1分
都営地下鉄大江戸線「大門」(E20)下車 徒歩3分
都営地下鉄浅草線「大門」(A09)下車 徒歩3分
関連サイト
料金
一般 150円
65歳以上 70円
小学生以下
都内在住・在学の中学生は無料
身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料。
庭園利用案内
開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日
年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
駐車場
駐車場はありません。
入園料
一般 150円(20名以上の団体120円)
65歳以上 70円(20名以上の団体50円)
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料。
無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
年間パスポート
一般 600円 65歳以上 280円
9庭園共通年間パスポート
一般 4,000円 65歳以上 2,000円