石像寺(兵庫県丹波市)で重森三玲氏によって作庭された四神相応の庭を見てきました。

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兵庫県丹波市に建つ曹洞宗の寺院「石像寺」で、重森三玲氏によって作庭された「四神相応の庭」を見て来ました。

アクセス

「石像寺」には福知山方面から車で向かいました。

福知山方面から水分かれ街道・国道176号を走り岩倉公民館方向に右折。

数百mで「石像寺」が見えてきます。

「石像寺」にも駐車場がありますが、訪れた日はお寺の前にある公民館の広場に車を止めて歩きました。

駐車場

駐車場有

最寄り駅・近隣交通機関から

JR「丹波竹田駅」から、水分れ街道「国道175号」「国道176号 」を経由して約2.2 km

地図

石像寺

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兵庫県丹波市市に建つ「石像寺」は、斉明天皇元年(655)に創建されたと伝わる古刹です。

慶安元年(1648)に曹洞宗として再興されました。

御本尊は釈迦牟尼。

山号は正法山。

丹波古刹十五ヶ寺の十一番になっています。

「石像寺」の裏山には、この地の信仰の対象として祭祀された高さ十数メートルの磐座がそびえています。

そのことを由来として村の名を岩倉といい、寺の名を石像寺としたようです。

磐座は丹波市指定名勝になっています。

明智光秀の丹波攻めによって堂宇が失われましたが、1648(慶安元)年に再建。

昭和47年に昭和を代表する作庭家、重森三玲氏によって本堂正面に「四神相応の庭」が作られました。

2014年の丹波市豪雨災害により裏山が崩落し、本堂や庭園に土砂が流出しましたが2017年末に3年の歳月をかけ修復が完了しました。

四神相応の庭

参道を歩いて山門をくぐり境内へ向かいました。

本堂正面に1972(昭和47)年、重森三玲氏が76歳の時に造った石庭「四神相応の庭」が広がっています。

「四神相応の庭」は直線的な敷石で東西南北に仕切られ、それぞれの区画に四色、青・白・赤・黒の砂が敷かれ各方位を守護する青龍・白虎・朱雀・玄武の四神を表わした石組が配されています。

東の青龍は、緑色片岩(りょくしょくへんがん)で表され砂地は青砂です。

西の白虎は、阿波産の白い石英石で表され、砂地は白川砂です。

南の朱雀は、鞍馬の赤石で表され砂地は鞍馬砂です。

北の玄武は、丹波産の黒石を使った亀石組で表され砂地は越前産の黒砂利です。

それぞれの石組は躍動的で、いまにも動き出しそうな四神の姿がイメージできます。

竹垣の向こうに見える借景となっている高谷山をはじめとする丹波の山並みが庭園に奥行きをあたえ、実際の広さ以上に庭園を広大に感じさせています。

庭園が表す壮大なテーマと合致した、実に見事な庭園設計だと感じました。

背後の竹垣には、「石」の字と「四神」の字がデザインされています。

敷石もそれぞれ意匠が異なり、色違いの四種類の石が敷きつめられています。

霧海の庭

竹垣の向こうには、白砂が敷かれた枯山水庭園「霧海の庭」があります。

こちらも重森三玲氏の作庭です。

庭園の名から考えると、やはり雲海とそこに浮かびあがるようにみえる山々を表現しているのでしょうか。

まとめ

四神相応の思想を枯山水の手法で表現した見事な庭園です。

「四神相応の庭」は石組に躍動感があり重森三玲氏の作庭らしい動的な庭園になっていると感じました。

見た目的にテーマがわかりやすいので、多くの人にお勧めできる庭園です。

竹垣の向こう造られている、枯山水庭園「霧海の庭」も忘れずに見ておきましょう。

基本情報

所在地

〒669-4302 兵庫県丹波市市島町中竹田1003−1

料金

志納

お問い合わせ先

TEL:0795-86-0153

関連サイト

石像寺 (せきぞうじ) – 丹波市観光協会

石像寺の磐座 – 丹波市ホームページ

写真撮影日

2019年2月

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