青苔寺(山梨県上野原市)~借景は御前山。首都圏屈指の面積を持つ枯山水庭園~

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山梨県上野原市にある青苔寺に参拝してきました。

青苔寺への交通アクセス

訪問日は、JR「上野原駅」から徒歩で向かいました。

上野原駅から「県道506号」へ出て左折し、「桂川橋」を渡り坂道になっている「県道35号」を歩きます。

途中、道なりに大きく右にカーブする道と、左に行く道があるのでそこを左折。

桂川沿いの道を歩いて行くと、坂の上に「青苔寺」が見えてきました。

「上野原駅」から約1.6 kmです。

近隣交通機関から

上野原駅から「県道506号」「県道35号」経由で約1.6 km

中央道上野原IC付近から「県道520号」「県道35号」経由で約2km

地図

青苔寺 (せいたいじ)

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「青苔寺」は、山梨県上野原市にある臨済宗南禅寺派のお寺です。

鎮守は「青苔寺」の上に位置する、神明社の神明大明神としています。

御本尊は「薬師瑠璃光如来」。

山号は「飯盛山(はんせいざん)」。

1395年(応永2年)に、敕謚法光圓融禅師(峻翁令山)に拠って開創されました。

開基は小俣家とされています。

先住職が入寺する昭和43年以前は、約80年余り無住であった為、境内地は荒廃していましたが、住職や檀家が力を合わせ復興と興隆に努めた結果現在のような立派な寺院になりました。

坂をあがり山門をくぐると、向かって左に約6mの美寶観音(みたからかんのん)像がたつ観音堂。

右に鐘楼があります。

山門

鐘楼

(鐘楼からの眺め)

山門正面の手水鉢で手を清め歩を進めると、真正面に立派な本堂。

向って左手に茶室と客殿。

そして右手には首都圏ではあまり見られない、大きな枯山水庭園が広がっています。

手水鉢

趣のある手水鉢でした。

茶室の前庭

客殿前の植栽

枯山水庭園

庭園には白砂が敷かれ、その奥にはたくさんの植栽が植えられた島(築山)が造られています。

白砂は大海、そして植栽の植えられた島は須弥山を表しているものと思われます。

最初、雰囲気的に島は蓬莱を表しているのかと思いましたが、周囲に石が配され中心に大きな石が置かれていたので、須弥山を表しているのだと思い直しました。

築山の中心にある石が須弥山を表す「須弥山石」。

周囲の石は、仏教の思想で須弥山が八つの山と海に囲まれているという「九山八海」を表現しているのでしょう。

借景としている背後のなだらかな山並が、奥行きを感じさせる見事な枯山水庭園です。

ちなみに、植栽の中でもひときわ目立つ大きな樹は桜です。

春には、見事な花を咲かせ境内を華やかに彩ります。

そして、花の見頃にはライトアップも行われているようです。

自分はライトアップ時の庭園は写真で見ただけですが、幻想的な光景を映し出していました。

まとめ

首都圏だと屈指の大きさの枯山水庭園です。

借景となっている背後の御前山をはじめとする山並みも、庭園とよく調和していて雄大さを感じる枯山水庭園でした。

また桂川と山並みを眺められるロケーションを持ち、客殿前の植栽や茶室前の庭も綺麗に整えられている境内全域の景観に優れた寺院です。

自分が訪れたのは夏ですが、植栽の桜が咲く春だとまた違った印象の庭園が見られると思います。

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基本情報

所在地

〒409-0114 山梨県上野原市鶴島611

交通アクセス

上野原駅から「県道506号」「県道35号」経由で約1.6 km

料金

無料

関連サイト

臨済宗南禅寺派 飯盛山 青苔禅寺(せいたいじ)公式ホームページ

訪問日

2019年7月

精進料理

青苔寺では、四季の野菜を中心としたおいしい精進料理を客殿でいただけます。

法事等の他、家族や友人同士の会合など、だれでも予算に応じた精進料理がいただけるそうです。

料理の内容等は、お寺に相談できます。

電話:0554-62-3198

ファックス:0554-62-3182

メール:seitaiji@seitaiji.com

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