兵庫県川辺郡猪名川町にある静思館に行ってきました。
アクセス
「静思館」には、「道の駅 いながわ」方面から車で向かいました。
県道１２号と猪名川渓谷ラインを経由し猪名川町役場の近くにある「静思館」に到着。
道の駅 「いながわ」から「静思館」までは４キロ程ありました。
駐車場
静思館の駐車場は、正門横にあります。
普通車３台程が駐車できます。
最寄り駅・近隣交通機関から
能勢電鉄日生線「日生中央駅」から公園通りとい～な!!さくら通りを経由して約2.6 km
地図
静思館
兵庫県猪名川町の町役場に隣接して佇む茅葺屋根の家「静思館」は、美術商として知られた冨田熊作氏が、出身地である猪名川町上野に建てた大邸宅です。
この「旧冨田家住宅」を昭和59年（1984年）に町が買い受け、文化の向上に役立てるため一般に公開しています。
「静思館」という名称は、深い緑と清々しい空気に恵まれた自然環境の中に佇み来館者に、いこいと静思の場を提供する建物であることからなずけられました。
「旧冨田家住宅」は冨田熊作氏が2505平方メートル（７５９坪）の敷地に建物面積５３４．３平方メートル（１６２坪）を有する邸宅を昭和7年（１９３２年）から3年の歳月をかけて建てた和風建築物です。
邸宅の建築は、京都の棟梁、斎藤宗太郎氏が手掛け、建材は北山丸太・丹波松・尾州檜・唐木など様々な銘木が用いられました。
江戸時代からの民家の様式を用いながら、外国人客などを接待するという目的にそって計画的に設計された、近代的な要素も併せ持つ住宅です。
「ひょうご住宅百選」（昭和62年選定）・国登録有形文化財（平成16年登録）・兵庫県景観形成重要建造物（平成20年指定）になっています。
静思館の景観
入り口
駐車場の隣にある入り口から入館。
向かって左側に番小屋、並んで井戸小屋があります。
番小屋は木造平屋建て、井戸小屋は井戸を囲む上屋（うわや）です。
石像
通路を進むと石像がありました。
石像の背後には表門が見えます。
石像は、口を開けた虎か獅子のように見えました。
かなり大きかったです。
表門
朱塗りの立派な表門です。
主門は両開板扉で西に潜戸が付いています。
門前の貴船石で造られた雨落は貴重なものだそうです。
西に門座敷８畳。
東に農具物置があります。
散策路
表門の手前には散策路の入り口があります。
散策路は山の斜面に造られていて１０分程で往復できます。
散策路の上部からは猪名川町の東方向を展望できます。
かなり良い景色でした。
自分が訪れた時には散策路の東屋は修理中で入れませんでした。
主屋
木造平屋建、茅葺屋根の豪壮な純和風建築の外観をしています。
小屋組は、和風建築では珍しいトラス構造です。
内部は西に土間。
東に２列６室を配し座敷棟とトイレがあります。
和室に高級感のある机と椅子がありました。
これは、いわゆる和風モダンの先駆けと言えるのではないでしょうか。
純和風の囲炉裏もありました。
書斎蔵
熊作氏が書斎として使用した書斎蔵です。
外壁は漆喰塗。
当時では珍しい床下暖房が設置されています。
畳下に鉄板を敷き、その下に地下室を設け籾殻や炭などを利用して温めたそうです。
敷鴨居などには白檀が使われ暖房時には芳香が漂ったとのこと。
勝手門
主屋の西にある通用門です。
勝手門をくぐった通路には手前から、道具部屋、炭部屋、味噌部屋が立ち並んでいます。
乾蔵
勝手門の先にある、土蔵造の２階建、切妻の瓦葺の建物です。
敷鴨居などは、白漆漆喰。
机と椅子があり、休憩場所のようになっていました。
茶室
主屋の南東にあります。
内部は４畳半の広さがあり、水屋が付いているようです。
有料（要申込）で茶室の利用が可能です。
庭園
主屋の南には、お庭が造られています。
敷石が配され、瓦葺の庭塀がある整った造りのお庭です。
裏庭
主屋の北には裏庭があります。
敷石が敷かれた落ち着いた雰囲気のお園です。
まとめ
兵庫県猪名川町にある古民家の「静思館」は、美術商として知られた冨田熊作氏が、昭和7年（１９３２年）から3年の歳月をかけて建てた大邸宅です。
平成16年に、国登録有形文化財に登録されています。
門の手前に入り口がある、散策道の上部から猪名川町を展望できます。
基本情報
所在地
〒666-0244 兵庫県川辺郡猪名川町上野字北畑11-1
料金
観覧のみの場合は無料。
和室・茶室 1室、1時間700円。
町外居住者は、2倍の使用料となります。
開館時間
午前9時30分～午後4時30分
休館日
毎週月曜日（月曜日が祝日の場合はその翌日）
12月29日～1月3日
お問い合わせ
電話
072-766-0013
関連サイト
写真撮影日
２０２３年３月
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