京都府南丹市にあるるり渓に行ってきました。
アクセス
「るり渓」には、丹波篠山市方面から車で向かいました。
国道372号を走り「るり渓」の駐車場に到着。
駐車場
「るり渓」のハイキングコースには、上流側と下流側の2か所に駐車場が設置されています。
上流側の駐車場
上流側の駐車場は、通天湖の近くで県道54号沿いにあります。
駐車台数は普通車数台。
駐車料金は無料。
駐車場にはトイレが併設されています。
下流側の駐車場
下流側の駐車場は、鳴瀑の近くで県道54号沿いにあります。
駐車台数は、普通車なら10台以上停められると思います。
マイクロバスを停める場所もあります。
駐車料金は無料。
駐車場の近くには、トイレがありました。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「吉富駅」から府道454号と国道477号を経由して約12.4 km
JR「園部駅」から国道477号を経由して約12.9 km
地図
るり渓
京都府南丹市園部町大河内にある「るり渓」は、1932年に国の名勝に指定された府立自然公園です。
「残したい日本の音風景百選」・「京都の自然200選」にも選ばれています。
標高340〜530メートルほどの山地にある「るり渓」は、大堰川支流の園部川が高原の斜面を侵食してできた長さ約4キロメートルの渓谷です。
渓谷の上流部は花崗岩、下流部は石英粗面岩からなっています。
このあたりは、もともと「滑(なめら)」と呼ばれ、江戸時代には園部藩主がよく探勝したといわれています。
それから明治38年(1905年)、当時の船井郡長がこの地の美しさに感動して「琉瑠渓」と名付けました。
現在、「るり渓」周辺には温泉や宿をはじめとする観光レクリエーション施設が整備され、近郊から多くの観光客が訪れています。
ハイキングコース
「るり渓」には、上流にある通天湖から下流の鳴瀑付近まで約4km のハイキングコースが造られています。
ハイキングコースには、「るり渓十二勝」をはじめとする様々な滝や岩などの見所が点在しています。
るり渓十二勝 |
鳴瀑、掃雲峰、錦繍巖、座禅石、螮蝀泉、渇虯澗、双龍淵、爛柯石、玉走盤、水晶廉、會仙巖、通天湖。 |
訪れた日は、まず「るり渓」の下流側にある鳴瀑、掃雲峰、錦繍巖、座禅石を見た後、上流の通天湖付近の駐車場に車を停めて渓流歩道を歩きました。
鳴瀑(めいばく)
下流側の駐車場から徒歩5分程の位置にあります。
滝の裏が空洞になっていて音がすることから「鳴瀑」と呼ばれるそうです。
「るり渓」の中でも屈指の絶景ポイントだと思います。
「鳴瀑」の近くには、観瀑台が造られていました。
掃雲峰(そううんぼう)
掃雲峰とは雲にそびえる高い峰を意味します。
現在は樹が茂って形が判別できませんが、山の頂上に斜め上方に突き出ている大きな岩があります。
その岩で天狗が休んだといわれています。
錦繍巖(きんしゅうがん)
秋の紅葉の季節には、錦の縫い取りをしたかのような鮮やかな景観が楽しめるそうです。
自分が訪れたのは9月。
樹々はまだ緑の葉をつけていました。
座禅石(ざぜんせき)
幅6m、高さ2m、奥行き2mの平らな石で、所どころ苔むしています。
江渡時代、寛永年間の1630年ころ一糸和尚(仏頂国師)が、この石の上で座禅を組んだと伝わっているそうです。
渓流歩道入り口(上流側)
上流の渓流歩道の入り口は、駐車場から道を隔てた場所にあります。
渓流歩道入り口から渓流に降りる階段の傾斜は、かなり急なのですべらないよう気をつけてください。
通天湖(つうてんこ)
駐車場のほぼ正面に、通天湖があります。
通天湖はるり渓の最上流にあるダム湖で、天にも届かんばかりの高いところにある湖という意味です。
るり渓谷にある2つの谷の合流点に造られていて関西で唯一、ボートでトラウトが狙えるエリアになっています。
渓流歩道の入り口付近には、通天湖から流れる水がまるで白いカーテンのように見える景勝ポイントがありますが、訪れた日は工事が行われていて見ることが出来ませんでした。
碁顚石(ごてんせき)
渓流沿いのハイキングコースは緩やかな傾斜になっていて石畳が敷かれています。
碁顚石は、碁盤のような正方形をした石です。
会仙巌(かいせんがん)と千幻瀑(せんげんばく)
会仙巌は、仙人が大勢集まって 滝の流れ落ちる水に杯を流して曲水の宴を楽しんだ大きな岩といわれています。
千幻瀑は、大きな岩を何段にもなって流れ落ちる飛瀑です。
濯錦汀(たくきんてい)
清らかで美しく、水が波立たない水際という意味だそうです。
浣紗瀬(かんさせ)
平らで大きな岩が並ぶ浅瀬で、ここを水が流れ落ちて小さな滝をつくっている様子が、うす絹を洗いすすいでいるように見えることからこう呼ばれています。
水晶簾(すいしょうれん)
水晶のすだれがかかっているように美しい様から名付けられています。
渓流沿いのハイキングコースから少し山際に入った場所に流れている滝です。
るり渓12勝です。
玉走盤(ぎょくそうばん)
水が盤上を転がる玉のように見えることから名付けられました。
双龍淵(そうりゅうえん)
雌雄の龍が水中に泳いでいる深い淵という意味です。
別名「なたふち」と呼ばれ、白いウナギがナタを吸い込んだという伝説があります。
双龍淵の近くには橋と休憩所があります。
かなり見応えがある滝です。
渇蚪澗(かっきゅうかん)
龍の水飲み場という意味です。
オオサンショウウオが住んでいるといわれています。
龍軻潭(りゅうかたん)
案内板によると、軻とは歌の替え字と思われます。
龍が歌を歌っている深い淵という意味のようです。
螮蝀泉(たいとうせん)
滝の水しぶきで美しい虹ができる泉というがあるようです。
快刀巌(かいとうがん)
大きな岩の真ん中を刀でスパッと割るように松の木が生えています。
なかなかに珍しい景観だと思います。
まさに奇勝です。
渓流歩道入り口(下流側)
快刀巌から暫く歩くと渓流歩道下流側の入り口が見えて来ました。
渓流沿いに造られた遊歩道は此処までです。
上流側の渓流歩道入り口から下流側の渓流歩道入り口まで、写真を撮りながらだと100分程かかりました。
普通に歩けば50分程だと思います。
渓流歩道の入り口から「るり渓」12勝の「鳴瀑」までは750m、通天湖までは1700mあります。
まとめ
国指定史跡名勝の自然公園「るり渓」は、園部川が高原の斜面を侵食してできた長さ約4キロメートルの渓谷です。
ハイキングコースになっている渓流沿いでは、「るり渓十二勝」をはじめとする様々な奇岩奇勝を見ることが出来ます。
渓流沿いの遊歩道は、整備はされていましたが起伏があり滑りやすい箇所もありました。
渓流遊歩道を歩かれる方は、滑り止めのある動きやすい靴と、できればトレッキングポールを用意していくことをお勧めします。
「るり渓」周辺には、トレッキングだけでなく温泉、宿泊、アウトドアなど様々なレジャーが楽しめる施設が整備されています。
基本情報
所在地
〒622-0065 京都府南丹市園部町大河内
料金
無料
お問い合わせ
南丹市農林商工部観光交流室(電話番号 0771-68-0050)
関連サイト
写真撮影日
2022年9月
これまでに訪れた京都府の散策地
獨鈷抛山(とこなげさん)千手寺(京都府亀岡市)に参拝してきました。