黎明の庭 ~名石の庭とコンクリート建築のコントラスト~

スポンサーリンク

鳥取県鳥取市佐治町で日本三銘石のひとつである「佐治川石」を、ふんだんに使った枯山水庭園の「黎明の庭」を見て来ました。

黎明の庭

鳥取県を流れる「佐治川」近くで産出される「佐治川石」は、盆石や庭石として有名で「佐渡の赤玉石」、「神戸の本御影石」と並び日本三銘石のひとつに数えられます。

石の産出地の佐治町にある「黎明の庭」は、その「佐治川石」を活かして作られた枯山水庭園です。

アクセス

スポンサーリンク

国道482号線を岡山県方面から鳥取県方面に向けて走ると、右の川沿いに佐治町総合支所が見えてきます。

「黎明の庭」は支所の裏に造られていて、建物のごく短い通路を抜けると庭をみることができます。

駐車場

あり

駐車場料金は無料です。

最寄り駅・近隣交通機関から

JR[用瀬駅」から国道482号を経由して10.1 km

地図

 

「佐治川石」を使用した枯山水庭園

植栽に囲まれ白砂のひかれた庭園には、20を超える「佐治川石」が配されています。

庭の中心に造られた通路からは、左右に名石を観賞できました。

「佐治川石」は火山活動で噴出された噴出物が高い圧力を受けて変化した「変成岩」の一種で、玄武岩質の火砕岩です。

色は、緑泥石など緑色の鉱物を含んでいるため、全体的に青黒く所々が緑がかっていて、石の表面は凹凸に富んでいるのが特徴だそうです。

石庭の借景となるように、考えられての設計でしょうか。

後ろに見えるコンクリート製の建物が、この庭をより特徴的な景観にしています。

少し古びたコンクリートと名石の庭は、不思議なコントラストを見せていました。

側面から眺めると、近代建築物に挟まれた枯山水庭園は現代美術の作品のようにも見えます。

帰り際に、庭の裏にあった建物は劣化が進み雨漏りで大変だとうかがいました。

まとめ

黎明の庭は、日本三銘石のひとつである「佐治川石」を主な構成要素として造られた枯山水庭園です。

シンプルな構成の庭園ですが、それが「佐治川石」の存在感をより引き出しているように感じました。

こちらの記事も書いています

西福寺(敦賀市)の書院庭園 ~回廊で浄土経典を再現した名園~

「CIAL鶴見(シァルつるみ)」屋上庭園「清風苑」「坐月亭」 ~枯山水が観賞できる屋上庭園~

萬徳寺庭園(福井県)~金剛界曼荼羅を表現した小浜市の名園~

能仁寺(飯能市) ~日本名園百選に選ばれた蓬莱庭園がある埼玉県の名刹~

柴田氏庭園 ~甘棠園の別名で呼ばれる国の指定名勝~

基本情報

所在地

〒689-1313 鳥取県鳥取市佐治町加瀬木2519−3

料金

無料

写真撮影日

2015年5月

スポンサーリンク