お鷹の道【東京都国分寺市】を散策してきました。

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東京都国分寺市にあるお鷹の道を歩いてきました。

アクセス

「お鷹の道」へは「国分寺駅」から歩いて行きました。

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「国分寺駅」南口から多喜窪通り「都道145号」 に向かいます。

途中左折し、国分寺南郵便局前を通過。

野川に向かい歩き川をわたります。

少し進み、住宅街方向に右折。

「真福寺遊園地」の方へ住宅街を歩いて行きます。

街路の所々にある案内板にしたがい「お鷹の道」に到着。

JR「国分寺駅」南口から「お鷹の道」へは約1 kmです。

駐車場

専用駐車場はないようでした。

付近にある民営の有料駐車場を利用してください。

最寄り駅・近隣交通機関から

「国分寺駅」から多喜窪通り「都道145号 」を経由して約1.0 km

地図

お鷹の道

江戸時代の1748年(寛延元年)から1867年(慶応3年)まで、国分寺市内の村々は御三家である尾張徳川家の御鷹場でした。

そのことを由来とし、ハケ(崖地形の古語)と呼ばれる段丘崖(国分寺崖線)からの湧水を集めて野川に流れる清流沿いの小径が「お鷹の道」と呼ばれるようになりました。

それを国分寺市が昭和47年~48年に遊歩道として整備しました。

遊歩道の長さは350メ-トル程です。

「お鷹の道」遊歩道には、「真姿の池」や「史跡の駅おたカフェ」・「お鷹の道湧水園」などの見所が点在しています。

名水百選カード

お鷹の道・真姿の池湧水群では、名水百選カードが配布されています。

名水百選カードは、市政戦略室窓口(市役所第3庁舎)のほか史跡の駅「おたカフェ」やcocobunjiプラザなどで無料で配布されています。

お鷹の道の景観

国分寺崖線の南側を東西に延びる「お鷹の道」は東京都の市街地とは思えない清流が流れる小径です。

訪れた日は、遊歩道を歩き、「真姿の池」ー「史跡の駅おたカフェ」ー「お鷹の道湧水園」ー「万葉植物園」の順に立ち寄りました。

お鷹の道 マップ

「お鷹の道」遊歩道の入口は住宅街の中にあります。

遊歩道沿いには、湧水を水源とする小川が流れています。

小川には羽黒トンボが飛んでいました。

トンボがとまっているのはカラーの葉でしょう。

カラーは、サトイモ科の多年草で6月~7月頃に白い花が開花します。

夏には、この川に蛍が飛ぶそうです。

お鷹の道の中間地点には真姿の池に通じる分岐道があります。

真姿の池

真姿の池や「お鷹の道」をはじめとする崖線下の湧水群は、 「お鷹の道・真姿の池湧水群」として、環境省が選定する名水百選のひとつに選ばれています。

真姿の池には、弁財天様がお祀りされています。

真姿の池は、東京都環境局が選定した東京の名湧水57選にも入っています。

お鷹の道・真姿の池湧水群

(案内版引用)

嘉祥(かしょう)元年(848年)、絶世の美女といわれた玉造小町が難病で苦み、病気平癒の祈願のため国分寺を訪れ21日間日参すると一人の童子が現れ小町を池に案内し、この池で身を清めるように言って、姿を消したので、小町がそのとおりにしたところたちどころに病は消え、元の美しい姿に戻ったという伝説があります。

真姿の池のすぐ北には、階段がつけられています。

階段がある急斜面が「ハケ」あるいは「ママ」と呼ばれている段丘崖だと思われます。

階段を上がると、伽藍地(寺院地)北辺の区画溝跡と都立武蔵国分寺公園にでます。

史跡の駅おたカフェ

真姿の池に通じる分岐道から数分歩くとおしゃれな喫茶店のような建物が見えてきます。

この施設は無料で利用できる休憩所や案内所の機能を備えた「史跡の駅おたカフェ」です。

国分寺の野菜や果物を使った軽食が食べられる他、国分寺の名産品も販売されています。

すぐ目の前の、「おたかの道湧水園」のチケットはここで購入します。

史跡の駅 おたカフェ利用案内
営業時間 9:00~17:00、4月~10月の土日祝日は~19:00、7月8月は毎日~19:00
定休日 月曜日(祝日の場合は火曜日)
駐車場 1台(飲食のお客専用)
電話番号 042-312-2878
クレジットカード 利用不可
※新型コロナウィルス感染予防対策のため、当面の間は17:00までの営業。

※ラストオーダーの時間はお問い合わせ。

「史跡の駅おたカフェ」脇の小川にはトンボの飾りがついた水車がまわっていました。

お鷹の道湧水園

史跡の駅 おたカフェの前にある有料公園施設です。

入園料は100円。

入園券は、「史跡の駅 おたカフェ」で購入します。

園内北側は国分寺崖線にかかり、湧水源など良好な自然環境が残されています。

また、園内には市重要有形文化財の旧本多家住宅長屋門や倉、武蔵国分寺の七重塔推定復元模型のほか、武蔵国分寺跡資料館があります。

旧本多家住宅長屋門

代々国分寺村の名主であった本田家の屋敷入口に、表門と先代当主の隠居所を兼ねて江戸時代末期に建築されたものだそうです。

江戸時代後期の建築とされています。

長屋門の内部は見学できます。

七重塔推定復元模型

武蔵国分寺の七重塔推定復元模型(十分の一)です。

残された基壇などから推定して、往時は高さ60m以上の大規模なものであったと思われています。

武蔵国分寺跡資料館

史跡国分寺跡を紹介する資料館です。

湧水源保全地区

湧水源保全地区には池があり、その手前には門が造られていました。

お鷹の道湧水園 利用案内
開園時間 午前9時から午後5時まで(入園は午後4時45分まで)
休園日 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日、年末年始(12月29日から1月3日まで)
入園料 一般 100円(年間パスポート1,000円)中学生以下 無料
駐車場 駐車場はありません。

国分寺・万葉植物園

「史跡の駅おたカフェ」から数分でお鷹の道の西端に到着。

お鷹の道の西端からすぐの場所には、大きな楼門を構える国分寺が建っていました。

国分寺の中には、万葉集で詠まれた植物が約160種植えられている万葉植物園が造られています。

せっかくなので、国分寺に参拝し万葉植物園を見学しました。

国分寺

国分寺は聖武天皇が諸国に国分寺建立の詔を発布したことを受け天平宝字年間(757-65)頃に建立されたと考えられていす。

元弘3年(1333)分倍河原の合戦の折に焼失しましたが、その後建武2年(1335)新田義貞により薬師堂が建立され、江戸時代の享保10年(1725)本堂が再建されました。

御本尊 は薬師如来。

山号は 醫王山。

院号 は最勝院。

現在の宗派は、真言宗豊山派です。

国分寺楼門

江戸時代の建築様式をよくとどめている楼門は、間口三間(約6.2m)奥行き二間(約3.7m)の楼門造りで板金葺です。

明治28年(1895)に米津寺より移築されました。

万葉植物園

「国分寺 万葉植物園」は、昭和25年から38年にかけて、当時の国分寺の住職だった星野亮勝氏が、「万葉集」に詠まれている植物を収集し当時の文化や風習を後世に伝える事を目的に境内に造園されました。

万葉植物園の広さは、8,019㎡あり万葉集で詠まれた植物が約160種、その他の植物が700種植えられています。

植物のひとつひとつには例歌と詠み人が記された札が建てられています。

太閤千代しだれ

「醍醐の花見」で有名な京都の「醍醐寺」に現存する枝垂さくらを組織培養し、苗を成長させた「太閤千代しだれ」という品種の桜もありました。

成長が楽しみです。

まとめ

「お鷹の道」は、東京の市街地とは思えないほど綺麗な清流が流れる小径です。

散策道は350m程ですが、「真姿の池」や「史跡の駅おたカフェ」・「お鷹の道湧水園」・「万葉植物園」など見どころが多く予想より長時間楽しめました。

今回は「国分寺駅」を起点として、「お鷹の道」を東から西に歩きましたが、「西国分寺駅」を起点として西から東のルートもとれます。

基本情報

所在地

〒185-0022 東京都国分寺市東元町3丁目

料金

無料

関連サイト

お鷹の道・真姿の池湧水群【環境省選定名水百選・都名湧水 】

史跡の駅 おたカフェ

訪れた日

2020年8月

2021年1月

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