大山寺(神奈川県)の紅葉 【仏像が立ち並ぶ紅葉のトンネル】

スポンサーリンク

「関東の三大不動」に数えられ、大山不動の通称で知られている大山寺を訪ねました。

参拝した時期は、紅葉のライトアップが行われる12月です。

大山寺への交通アクセス

訪問時は小田急線・伊勢原駅北口から「大山ケーブル」行きのバスに乗り終点で下車~仲見世通りを散策~ケーブルカー乗り場でケーブルカーに乗車~「大山寺駅」で下車をして「大山寺」に参拝しました。

小田急線・伊勢原駅北口から 神奈川中央交通バス 「大山ケーブル駅」行きに乗車し、終点「大山ケーブル駅」下車。

運賃は大人310円。 (2020年現在は320円)

バスは、平日、休日共に一時間に2~3本はあります。

そこから、徒歩10分ほどの場所にある「ケーブルカー乗り場」からケーブルカーに乗り、「大山寺駅」で下車をして徒歩3分で大山寺に到着。

ケーブルカー運賃・料金

2020年のケーブルカー運賃

大山ケーブル~阿夫利神社
※大山寺駅で途中下車できます。

片道

大人 640円 小児 320円

往 復
大人:1,120円  小児:560円

往 復
[繁忙期] 大人:1,270円  小児:640円

大山ケーブル~大山寺/阿夫利神社~大山寺

片 道
大人 360円 小児 180円

往 復
大人 620円 小児 310円

往 復
[繁忙期] 大人 700円 小児 350円

最寄駅・近隣交通機関から

「伊勢原駅」から「伊勢原市営 大山第二駐車場(とうふ広場)」まで県道611号を経由して約7.3 km

駐車場

伊勢原市営 大山第二駐車場(とうふ広場)

利用時間

24時間

※二輪自動車及び原動機付自転車は管理者がいる場合のみ利用可能。

(午前8時30分から午後5時まで)

台数

普通車44台 二輪車6台

利用車両

長さ5メートル・幅2メートル以下の車両。※大型自動車(高さ2.1メートルを超えるもの)は駐車できません。

利用料金

1日1回につき
普通自動車 1,000円
二輪自動車 200円
原動機付自転車 200円

地図

大山寺への参拝

スポンサーリンク

大山寺(おおやまでら)は、真言宗大覚寺派の寺院で山号は雨降山(あぶりさん)。

御本尊は不動明王。

天平勝宝7年(755年)、東大寺初代別当(住職)の良弁を開基として、聖武天皇の勅願寺として開創したと伝えられています。

高幡山金剛寺、成田山新勝寺と共に「関東の三大不動」に数えられ、大山不動の通称で知られています。

仲見世通り

大山寺がある大山は、神奈川県伊勢原市にある標高1252メートルの山で、古くから山岳信仰の盛んな場所です。

中世には修験者の信仰の場として栄え、江戸時代には豊作や商売繁盛を祈願する「大山詣で」が盛んに行われ、多くの参拝者で賑わいました。

そのため門前町も発展し、現在でも多くの土産物屋や飲食店が立ち並び仲見世通りを形成しています。

参拝時はここで、そばを食べてから境内に向かいました。

ケーブルカー

仲見世通りの先には、ケーブルカー乗り場があります。

停車駅は「大山寺」と「大山阿夫利神社」参拝用のふたつ。

阿夫利神社までの運賃は、往復1100円、大山寺までの運賃は往復600円です。

(2020年は、阿夫利神社までの運賃は、往復1120円、大山寺までの運賃は往復620円。)

(山上からの眺望)

大山寺駅から境内へ向かう道の周りには、鬱蒼と木々が茂り灯篭が立ち並んでいました。

(夜間ライトアップ時の灯篭)

境内

大山寺駅から200mほど参道を歩き、大山寺に到着。

境内に着いたのは、まだ日の高い昼下がり。

仏像が立ち並び真っ赤に紅葉したモミジが枝を伸ばす石段をあがり、本堂でお賽銭をいれました。

紅葉の盛りだけあり、境内はたくさんの参拝者で賑わっています。

読経が聞こえる本堂前には土産物売り場が開設され「かわらけ投げ」をしている参拝客もいて、かなりの盛況です。

(かわらけ投げは厄落としの効果があるとされています。)

活気づく本堂から離れ、境内を散策中ある立札が目に入りました。

そこに書いてあったのは

「このお寺は檀家を持たないため、みなさんの寄付やお賽銭で成り立っています。」

という内容。

「檀家が寺を支え寺院は存続していく」

そういう観念が自分にはありました。

歴史的背景を考えるとそうとは限らないはずですが、そこには思い至っていませんでした。

先ほどまでいた本堂の前では、多くの参拝者がお土産を買ったりおみくじを引いたりしていましたが、檀家をもたない寺社にとって、これらの代金はお寺の維持費を賄う重要な収入源になっているということでしょう。

これは寺に限ったことではなく、もとより檀家制度のない神社も同様のはずです。

氏子や信者からの寄付もあるでしょうが、それだけで十分な所ばかりではないと思います。

そしてこの寺を見るに、歴史のある寺らしい立派な伽藍で、施してある彫刻も精巧なものです。

維持費や修繕費もかなりかかるはずで、その費用は寄付や賽銭お土産の売り上げで賄われているはずです。

規模の大小はあれ、どの地域にでも歴史ある神社や仏閣があります。

そしてそういった伝統的宗教施設は、地域文化の継承や伝統的建築物の保存という社会的役割を担ってきたはずです。

しかし、昨今の信仰多様化・地域空洞化によって伝統的宗教施設の維持はより難しくなってくると思われます。

となると、檀家や氏子の有無にかかわらず、地域に根ざしているが大きくはない神社・仏閣ほど参拝客の心づけが施設維持の一助となるのではないではないでしょうか。

世知辛いことですが文化の継承にも金銭は必要です。

であるならば、

「参拝者が使うお金は少額であっても、文化や伝統建築の保存に役立っているはず。」

そう考え始めてから神社・仏閣に参拝した時、以前よりは迷いなく賽銭をいれるようになりました。

そのきっかけとなった大山寺への参拝は、自分の中で非常に印象深いものです。

紅葉のライトアップ

本堂前の石段を覆うように茂るモミジが真っ赤に紅葉している景観は壮観です。

その紅葉のトンネルがライトアップされ、立ち並ぶ仏像とともに夜の闇に浮かび上がる様子は、幽玄で幻想的な光景でした。

まとめ

大山寺周辺には沢山のモミジが植えられ、秋には大変綺麗な紅葉が見られます。

特に参道石段のモミジが一斉に紅葉して紅く染まる光景は見応え抜群です。

基本情報

所在地

〒259-1107 神奈川県伊勢原市大山724

交通アクセス

小田急線伊勢原駅北口から大山ケーブル行きバス30分終点下車徒歩15分、ケーブルカー3分大山寺下車

料金

無料

重要文化財拝観・本堂内陣400円。

関連サイト

神奈川県伊勢原市【雨降山 大山寺】

訪問日

2010年12月

紅葉ライトアップ期間

2019年年紅葉ライトアップ期間

11月16日(土曜日)~24日(日曜日)

平日  日没~午後7時

土日祝 日没~午後8時

スポンサーリンク