佐用川が流れ、周囲を山に囲まれた盆地にある佐用町。
そこで発生する朝霧は、町の北部にある大撫山(標高436m)から雲海として眺められます。
大撫山へのアクセス
雲海を観賞するため、佐用町の市街地から県道240号を北へはしり、大撫山へ向かいました。
中国自動車道の高架下を通過直後に左折。
大撫山の山頂に向かう経路に入ります。
大撫山展望テラス
何度もカーブを描いて山を登る舗装路を上がっていくと見晴らしがよい中腹の斜面に、「大撫山展望テラス」が設置されていました。
(写真は夜明け後の朝にとったものです。)
テラスの案内板によると、ここからは年間100日程、雲海を眺められるそうです。
大撫山展望テラスからでも雲海を眺められますが、もう少し高所からの展望をもとめ、先にある「佐用の朝霧展望ポイント」を目指します。
暫く山を登ると、150m先が雲海展望ポイントであることを示す案内板がたっていました。
駐車場
案内板にしたがって進んだ先、舗装路の行き止まりにある鉄塔付近に設けられたスペースに車を駐車して展望ポイントに向かいました。
駐車スペースは数台分(3~5台)ほどでした。
最寄駅・近隣交通機関から
佐用駅から県道240号経由で約5キロ。
車で約12分。
地図
佐用の朝霧展望ポイント
お堂の建つ視界の開けた木立が、朝霧展望ポイントとして整備されていました。
御堂の周りは下草がかられ、朝日を望む東と南の見通しがよくなっています。
雲海を眺めるには絶好の場所だといえるでしょう。
訪問日は、まだ暗いうちから朝霧が出始め、次第に厚みを増し、日の出前には立派な雲海になりました。
雲海と明けの明星(シリウス)。
ソフトフィルターを付けて星を大きく撮っています。
朝日が昇るにつれ陽光に照らされた雲海は、形と色を変えていき幻想的な光景が広がります。
山の稜線の向こうに見えるのは、播磨富士と呼ばれる笠形山でしょうか。
この日の朝4時頃の周辺環境は、湿度89% 風速2m 気温8度でした。(夜明け前は5度まで下がっていました。)
朝霧展望ポイントから見る春の雲海
春に訪れた時には、秋の動きがある雲海と違い、動きの少ない静かな雲海が広がっていました。
こちらの写真の撮影日は2013年4月25日。
まとめ
佐用町はその地形から、年間を通して非常に多くの雲海が発生する場所です。
自分の経験では、大撫山からは高い確率で御来光に染まる雲海を眺められています。
追記
たしかな情報ではありませんが、2018年の西日本豪雨で御堂が破損したと聞きました。
基本情報
所在地
〒679-5305 兵庫県佐用郡佐用町長尾
料金
無料
関連サイト
写真撮影日
2015年10月