「小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~」に行ってきました。
(小田原城 冬桜イルミネーションは2017年12月9日~2018年3月4日にかけて行われたイルミネーションイベントです。2018年~2019年にかけては開催されなかったので、毎年行われる恒例のイベントではないようです。)
小田原城の歴史
小田原城の創建
「小田原城」の創建年代は明らかではありませんが、15世紀中頃に北駿地域と呼ばれる現在の静岡県裾野市・御殿場市付近を本拠としていた大森氏によって造られたと考えられています。
その後通説では、明応4年(1495)北条氏の祖伊勢宗瑞(北条早雲)が大森氏の居城である小田原城を奪取したとされていますが、その年代には明応5年(1496年)から文亀元年(1501年)までの間で諸説あります。
戦国時代
永禄4年(1561)に長尾景虎(上杉謙信)が、永禄12年(1569)には武田信玄が攻めてきますが2度とも「小田原城」に籠城して退けました。
豊臣秀吉が攻めてきたことによる天正18年(1590年)の小田原合戦では、3ヶ月もの籠城戦の後に開城します。
江戸時代
小田原合戦後は、徳川家康の重臣である大久保忠世が小田原城に入りますが、後を継いだ忠隣が失脚。
その後城主は阿部氏、稲葉氏とうつりますが貞享3年(1686)再び大久保氏が城主となりました。
以後は、明治維新まで大久保氏が城主となります。
近現代
明治時代に入り、明治3年(1870)に小田原藩は廃城届を提出。
財政の窮乏を補填するため、天守閣など城の払い下げを行いました。
この時に、多くの建物が取り壊されています。
その後、城内に県庁や御用邸が建てられますが、大正12年(1923)の関東大震災による被害で御用邸は廃止されます。
戦後になって、昭和25年(1950)に城内に動物園と遊園地が建設されます。
昭和35年(1960)には、市制20周年記念事業として天守閣が再建されました。
外観は、江戸時代に造られた雛型や引き図(宝永年間の再建の際に作られた模型や設計図)を基に江戸時代の姿として復元されています。
平成27(2015)年から、1年かけて耐震補強などの大改修が行われました。
小田原城内
訪問日は少し早目についたので、イルミネーションが始まるまで「小田原城」を見学し、その後イルミネーションを見ました。
3重4階の天守櫓に付櫓、渡櫓を付した複合式天守閣で高さは地上38.7m。
延床面積は1822㎡です。
内部には、甲冑や刀剣・小田原の歴史や武家文化にかかわる資料などが展示されています。
標高約60メートルある、天守閣の展望デッキからは相模湾や街並みを一望できます。
冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~
2017年12月9日からはじまった「小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~」は、天下の名城とうたわれた「小田原城」で行われる光と音を駆使した、イルミネーションイベントです。
8台のムービングライトを駆使した光と、12基のスピーカーによる立体音響をシンクロさせ、冬桜をメインモチーフにしたイルミネーションが、小田原城天守閣と本丸広場を照らしだします。
複数の演出プログラム
「小田原城 冬桜イルミネーション 」で行われる、イルミネーションの 演出プログラムは一つではありません。
「冬の桜イルミネーション」「冬の桜 体感」「花ものがたり」の3つプログラムがあり、ムービングライトと、スピーカーを駆使した3Dサウンドが艶やかな「冬桜」を演出します。
豊富なバリエーションを持つイルミネーション
イルミネーションで映し出される花の種類も桜をはじめ梅、紫陽花、藤、花菖蒲、ハス、菊など様々。
四季折々に小田原城に咲く花が、小田原城天守閣と本丸広場に光で華やかに描き出されます。
体感型の演出スポット 北条のキズナ
イルミネーション会場にはふたりが手をつなぎ互いにセンサーにタッチすると、周辺で光や音のパフォーマンスが展開される、「北条のキズナ」と命名された体感型の演出スポット も用意されています。
ちなみに、このコーナーは半球状のセンサーを含めて、すべて小田原の木材が使われているそうです。
2017年以降の冬桜イルミネーションの開催について
「小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~」は 毎年開催されるものだと思っていましたが、2018年~2019年にかけては同様のイルミネーションイベントは開催されなかったようです。
ただ、花見の時期には例年桜のライトアップが行われているので「小田原城 冬桜イルミネーション」も何かのきっかけでまた行われるようになるかもしれません。
まとめ
重厚荘厳な小田原城が、色とりどりのイルミネーションで照らしだされる幻想的なイベントでした。
映し出されるイルミネーションの種類も豊富で見ごたえがありました。
基本情報
所在地
神奈川県小田原市城内
交通アクセス
「小田原駅」から「お城通り」を経由して約400 m
料金
天守閣 入城料
一般 510円 小・中学生 200円
写真撮影日
2018年2月