長生きの水(広島県神石高原町) ~地域の方々が受け継ぐ弘法大師ゆかり名水~

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広島県神石郡神石高原町にある長生きの水の水くみ場に行ってきました。

アクセス

「長生きの水」の水くみ場には、福山市新市方面から車で向かいました。

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「県道26号」を北上し、「県道417号」に右折。

坂を登り、まっすぐ進んでいくと道沿いに「長生きの水」の水くみ場が見えて来ます。

駐車場

「長生きの水」の看板の前に、普通車2~3台分の駐車スペースがあります。

最寄り駅・近隣交通機関から

JR「新市駅」から県道26号を経由して約18.0 km

JR「上下駅」から県道27号を経由して約15.8 km

地図

長生きの水

「長生きの水」は、「県道417号」沿いに湧き出ている名水です。

「弘法大師」が杖で水の流れている所を突くと、水が勢いよく湧きだしたという伝説があります。

父木野の五殿山の麓、宗兼しもの県道のそばに、それはそれは冷たくて美味しい水が岩の間から湧き出しています。

昔々、父木野を「ちち木」と言っていた頃のことじゃ。

宗兼のもとに 大きな岩があり、その岩山の間から糸すじ程の水が流れているところがあった。

ある日 そのそばを通りかかった旅人が 旅の疲れとひもじさでばたりと倒れて今にも死にそうになっておった。

その時 旅人の枕元に白いひげのお坊さんがたち、持っていた杖で水の流れているところをひと突きすると、水は勢いよく湧き出したんじゃ。

「これこれ 旅人よ。お前の頭のところを流れている水を飲むがいい。きっと、お前の体は元気になり、また旅をすることができるぞよ。」

とお坊さんはそう言い残し 立ち去った。

旅人が目を覚ますと、今まで気がつかなかった水が勢いよく 湧き出ておった。

旅人が早速 その水を手に 汲み取ってひと飲みすると、それはそれは不思議や不思議、みるみるうちに体中に力が湧き、急に元気になった。

旅人はこの水が不思議な力を持っているので、腰にぶら下げていた ひょうたんに入れ 命の水として大切に、旅を続けました。

旅人は道中、疲れきっている人を見ると、この水を飲ませてあげたんだよ。

するとどの人もやっぱり元気になったんだそうな。

旅人はこの水についての訳を人々に詳しく話して聞かせてやった。

これが評判になって、誰言うとなく この水のことを長生きの水と呼ぶようになったんじゃそうな。

後に、その時のお坊さんは弘法大師様だったと言われ、平成の今も語り伝えられています。

説明版引用

「長生きの水」の水くみ場の隣には、大きな看板が掲げられていました。

水くみ場からは、透き通った清水が流れています。

水に触れると、ひんやりと冷たかったです。

給水口は1つ。

水くみ場周辺は、掃除などの手入れが行き届いていて、非常に綺麗でした。

湧出量は、少なくありませんが給水口が1つなので、たくさん水を汲む場合は時間がかかりそうです。

ただ、ペットボトルぐらいなら、あっという間に満杯になりました。

水くみ場には、水質検査表が掲示されています。

水くみ場には、この場所の管理は地元の方が無償でおこなっていること。

高齢化で管理が大変なので水くみ場は清潔につかい、ゴミなどを散らかさないことなどが書かれていました。

水くみ場存続のため、丁寧に使うことを心がけましょう。

すぐ前に県道が通っていましたが、森林に囲まれた水くみ場の周辺は、空気が大変美味しく感じられました。

道路を挟んで、向かいにはベンチのある休憩所があります。

休憩所の近くには、綺麗な水の小川が流れています。

水くみ場には、自分が訪れている間、数組の方が給水に来ていました。

20リットルくらいの給水タンクで水を汲んでいる方が多かった気がします。

自分は、ペットボトルに水を汲んで帰り、煮沸して飲んでみました。

まろやかでスッキリした味の飲みやすい名水でした。

まとめ

広島県神石高原町に湧く「長生きの水」は、弘法大師にゆかりがある伝説をもっている名水です。

県道沿いにある水くみ場では、まろやかでスッキリした味の天然水を汲むことが出来ます。

森林に囲まれた水くみ場周辺は、空気の美味しい、雰囲気の良い場所でした。

基本情報

所在地

〒720-1413 広島県神石郡神石高原町父木野

料金

無料

お問い合わせ

神石高原町観光協会

0847-85-2201

関連サイト

長生きの水 – Dive! Hiroshima 広島公式サイト

写真撮影日

2024年7月

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