広島県安芸高田市にある虫居谷でミツマタの群生を見てきました。
アクセス
「虫居谷」へはJR「三次駅」方面から車で向かいました。
吉田豊栄線・県道29号を豊栄方面に向かって向原支所入口交差点から約10分。
道沿いの「みつまた」と書かれた看板を左折。
400メートル先にミツマタの群生地があります
(県道からミツマタの群生地までは舗装はされていますが、車一台分ほどの幅の道が続きます。対向車に気を付けて運転してください)
駐車場
群生地の手前に普通車数台分の駐車スペースがありました。
訪問日はミツマタの鑑賞客が多く、駐車スペースは満車だったので他車の通行の邪魔にならないよう気を付けて路肩に停めさせてもらいました。
近隣交通機関から
JR「向原駅」から県道29号を経由して約6.0 km
地図
虫居谷のミツマタ
ミツマタは三つに分かれた枝先に黄色い花をつける植物で、中国南部が原産といわれます。
日本では、コウゾ・ガンピと並んで和紙の原料とされてきました。
特にミツマタは江戸時代に良質の和紙の原料として各地で栽培されていたといいます。
現在でも紙幣にはミツマタが使われているそうです。
虫居谷のミツマタも戦後間もない頃に、和紙の材料として植栽されました。
それから時代が移り変わり産業としての利用が減り、放置されたものが谷いっぱいに広がっています。
訪問日はちょうど花が満開で、渓流沿いを染める黄色い花の観賞に多くの観光客が訪れていました。
此処ほどではないにしろ、ミツマタの群生を目にすることが増えたような気がします。
「鹿には食べられないのか」
と思っていたんですが、ミツマタの外皮は非常に強靭で人が素手で折ることが出来ないほどだそうです。
おそらく、その硬さのため鹿も食べることが出来ないのではないでしょうか。
それで周りの草だけが食べられ、そこにミツマタが生えるという具合に群生地が広がっていると思われます。
ミツマタに関して言えば鹿がその繁殖の手伝いをしているのかもしれません。
谷を流れる渓流の南北には橋が架けられ、そこから群生地を周る遊歩道に入ることが出来ます。
遊歩道付近には、ミツマタの特徴であるラベンダーのような甘い香りが漂っていました。
ミツマタの花の見頃
一般的にミツマタは、新緑が芽吹く前の3月~4月頃に花をつけます。
虫居谷のミツマタの花の見頃も、3月下旬~4月初旬だそうです。
自分が今回ミツマタの群生を見に訪れたのは4月3日。
ちょうど満開でした。
まとめ
虫居谷では、渓流のほとりにあるミツマタの群生が見られます。
これだけのミツマタの群生が、渓流沿いに広がっているのは珍しいのではないかと思います。
橋をわたり、ミツマタが咲き乱れる群落の小径を歩けるのもこの場所の特徴です。
基本情報
所在地
〒739-1201 安芸高田市向原町坂寺山 虫居谷
料金
無料
関連サイト
あきたかた NAVI | ミツマタの群生地 – 安芸高田市観光協会
写真撮影日
2016年4月
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