見浜園 【県立幕張海浜公園にある端正な日本庭園】

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「県立幕張海浜公園」内にある池泉回遊式の日本庭園「見浜園(みはまえん)」に行ってきました。

アクセス

JR「海浜幕張駅」南口から「県立幕張海浜公園」に向かい、公園の中を歩いて見浜園に到着。

JR「海浜幕張駅」からは少し迷いながら、徒歩で10分程かかりました。

最寄駅・近隣交通機関からは

JR「海浜幕張駅」から公園中通り経由で約900 m

駐車場

(最寄り「県立幕張海浜公園」のCブロックの台数)46台

7:30~21:30まで開場、入場は21:00まで(年末休業12/29~31)

8時間以内600円、以後1時間に100円加算

地図

見浜園(みはまえん)

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「見浜園(みはまえん)」は、千葉市美浜区にある「県立幕張海浜公園」内に造られている池泉回遊式の日本庭園です。

面積は約1.6ha。

庭園完成は平成2年(1990年)。

園内には、数奇屋造りの本格的な茶室「松籟亭(しょうらいてい)」が造られています。

「見浜園」の名称は、平安時代中頃に記された日記物語「更級日記(さらしなにっき)」にある歌の一節から名付けられました。

「更級日記」の作者、菅原孝標の女(むすめ)は、上総国の国府(現在の市原市)へ赴任していた父が任期を終え京に戻る折、父に帯同し現在の千葉市稲毛区と見られる下総の「くろとの浜」に宿泊しました。

その時に

「まどろまじ 今宵ならでは いつか見む くろとの浜の 秋の夜の月」

(まどろんではいられない 今夜でなければ、いつ見られると言うのだろう 美しい「くろとの浜」の秋の月夜を)

と歌を詠んでいます 。

この歌の意を汲んで「見浜園」と命名したそうです。

見浜園の景観

入り口

受付で、入園料100円を払って庭園に入りました。

茶室「松籟亭」で抹茶がいただける抹茶券( 抹茶・和菓子付、1杯500円)や、鯉のエサ(100円)も受付で買えます。

入り口では、無料で和傘が貸し出されています。

訪問日は炎天下で大変ありがたいサービスだと思いましたが、自分はカメラを手にしていたので傘は借りませんでした。

入り口園路には、たくさんの風鈴が飾られていました。

茶室「松籟亭」

園内には、数奇屋造りの本格的な茶室「松籟亭」が造られています。

屋内にて抹茶を飲みつつ庭園を鑑賞できます。

抹茶は和菓子付で1杯500円。

東屋

庭園にはいくつか東屋があり、休憩をはさみながら園内を散策できます。

訪問日は非常に暑かったので日陰になっていて風通しの良い東屋で休めるのは、ありがたかったです。

東屋からの眺め。

蓮池と大賀蓮

庭園南東部にある蓮池では、「千葉公園」から分根された大賀蓮が育てられています。

大賀蓮とは

昭和26年(1951年) 、千葉県千葉市検見川(現・千葉市花見川区朝日ケ丘町)にある落合遺跡から2千年以上前の蓮の実が3粒発掘されました。

そのうちの一粒が奇跡的に発芽し、古代の蓮が現代によみがえりました。

そして古代の蓮の発掘と発芽の功労者である大賀一郎博士の偉業をたたえ、この蓮は「大賀蓮」と命名されました。

以後、蓮は検見川の大賀蓮として千葉県の天然記念物になり、千葉市内の公園に分根され大切に育てられています。

下の池

下の池には太鼓橋や石橋が架けられ、亀島や鶴島が造られています。

池のほとりには、船着き場や州浜が造られていて庭園の景観の根幹をなしています。

見浜園

背後に顔をのぞかせる近代建築が、庭園の景観を引き立てる借景になっているのも「見浜園」の特徴です。

庭園の背後の見える、ひときわ目立つ丸みを帯びた建物はホテルザ・マンハッタン。

太鼓橋・木橋

石橋

亀島

亀が蓬莱を背負うという古来からの思想から、蓬莱山を亀の形であらわしたものです。

鶴島

「松籟亭」手前にあるのが鶴島。

鶴島(鶴石)と亀島(亀石)の両方を配した庭園を鶴亀の庭(つるかめのにわ)といいます。

州浜

池の西側には、ゆるやかな傾斜に玉石が敷かれた州浜が造られていました。

「松籟亭」や太鼓橋など、池の景観を一望できるビュースポットです。

州浜からの眺め。

見浜園

見浜園のライトアップ

「見浜園」では例年11月中旬~下旬に幻想的なライトアップイベント「見浜園灯ろうまつり」が行われています。

2019年11月16日(土)~11月24日(日)
8:00~19:30(平日)
8:00~20:30(土・日曜、祝日)
ライトアップは日没後から点灯します。

まとめ

池泉回遊式庭園の基本に忠実に造られた、端正な庭園です。

背後の近代的な建物群が、庭園を引き立てる借景として機能しているのが面白いと感じました。

見浜園

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基本情報

所在地

千葉市美浜区ひび野2-116

交通アクセス

JR「海浜幕張駅」から公園中通り経由で約900 m

料金

入園料 大人100円、小中高校生50円

年齢65歳以上の方は、身分証明書の提示により入園料無料。

関連サイト

日本庭園 「見浜園」 | 千葉市観光協会公式サイト

写真撮影日

2019年8月

「見浜園」利用案内

営業時間

見浜園8:00〜17:00、抹茶営業9:00〜16:30 ※共に券売は30分前まで
定休日

年末12/29~31。その他繁忙期(4.5.10.11月)を除き定休日あり 。
料金

大人100円、小中高校生50円

年齢65歳以上の方は、身分証明書の提示により入園料無料。

障がい者の方及びその介護者の方は、障がい者手帳の提示により入園料無料。

抹茶(和菓子付) 1杯500円(お菓子は季節により変わります)
駐車場

(最寄り「県立幕張海浜公園」のCブロックの台数)46台

7:30~21:30まで開場、入場は21:00まで(年末休業12/29~31)

8時間以内600円、以後1時間に100円加算

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