兵庫県丹波市の紅葉の名所として名高い、弘浪山高山寺に行ってきました。
アクセス
弘浪山高山寺には、丹波市北部方面から車で向かいました。
県道7号と県道109号を経由して高山寺の駐車場に到着。
駐車場
門前の広場が駐車場になっていました。
駐車台数は乗用車、約30台、バス5台。
広場の脇にはトイレがあります。
最寄り駅・近隣交通機関から
- JR「石生駅」から丹波の森街道/県道7号を経由して約6.6 km
地図
弘浪山高山寺
高山寺は、天平宝寺元年(757年)法道仙人が弘浪山に開基したと伝わる古刹です。
仁平3年(1153年)兵火により荒廃しますが、文治5年(1189年)に源頼朝の命を受けた東大寺住職、俊乗坊 重源によって復興しました。
御本尊は十一面観音菩薩。
山号は弘浪山(こうろうさん)。
昭和33年(1958)当時の住職、寛園上人によって現在の奥常楽の地に移築されました。
近年は紅葉の名所として知られ、「丹波市観光100選」の寺院・神社部門ともみじの名所部門に選定されています。
高山寺の紅葉
入山料200円を払い、朱塗りの仁王門をくぐります。
(2021年時点では、入山料 ・大人300円、団体割引有(10名以上)250円。)
山門(仁王門)
仁王門は重厚な楼門。
東大寺様式の三手先の組物で造られています。
門に入り上を見上げると、物語性を感じさせる龍の図が描かれていました。
参道
山門から真っ直ぐに伸びる参道には整然と灯篭が立ち並び、それに沿うようによく手入れのされたモミジが植えられていました。
このモミジ並木の紅葉は丹波屈指といわれています。
訪問日の紅葉状況は、そろそろ「色付き始め」といった所でした。
紅葉の見頃は少し先でしたが、参道両脇から枝を張り出したモミジのつくるトンネルはかなりの見ごたえでした。
モミジのボリュームがこれだけあれば、新緑の時期にも綺麗な景観が見られると思います。
狛犬
参道と本堂の間にたっている狛犬。
このお寺の狛犬には※綬帯(じゅたい)が造られていて唐獅子のような身なりをしています。
(※仏像などが身に着けている装飾帯)
左右の獅子は阿吽の形ではなく、双方が口をあけています。
東大寺南大門にある、日本最古とされる石造りの狛犬がモデルだと思われます。
かつて源頼朝の命により高山寺を復興した東大寺住職の俊乗坊重源にちなんで配されているのではないでしょうか。
東大寺の狛犬は南都焼討からの復興期、「重源」によって日本に招かれた南宋の石工が1196年頃造ったといわれています。
この狛犬が昔から高山寺にあったものの復元か、昭和33年(1958)に奥常楽に建立されたときに新たに造ったものかはわかりませんが、この狛犬には何か特別な意味があるのかもしれません。
本堂
本堂外陣には「びんずる尊者」の像が安置されていました。
自分の患部と「びんずる尊者」の同じ所をなでると、完治する御利益があるといわれています。
東大寺にある大仏殿の前にも「びんずる尊者」の像がおかれています。
寺の歴史からか、ところどころに東大寺との共通点が見られる寺院です。
参道脇
参道脇の小道には、石仏や大きな陶器の急須が配してありました。
急須や土瓶につける「土瓶つる」と本堂に安置されている「びんずる尊者」をかけているのでしょうか。
手切地蔵尊
悪因、悪習、悪縁と手を切る御利益があるとされている地蔵尊です。
まとめ
高山寺では、丹波地方有数の美しいモミジ並木を見ることが出来ます。
また、「手切地蔵尊」や「びんずる尊者」など御利益がおおそうな寺院でした。
個人的には、仁王門の造りや狛犬など随所に東大寺との類似点が見られたことが印象的でした。
基本情報
住所
〒669-3602兵庫県丹波市氷上町常楽50-1
料金
入山料 大人300円、団体割引有(10名以上)250円
関連サイト
高山寺 | 観光スポット | 兵庫県公式観光サイト HYOGO!ナビ
写真撮影日
2016年11月