兵庫県佐用町に建つ光明寺に参拝してきました。
アクセス
「光明寺」には、JR「作用駅」方面から車で向かいました。
国道373号を経由し、道の駅「宿場町ひらふく」付近から右折して県道443号に入ります。
暫く進んで、県道443号を案内板に従い左折。
やや道幅の狭い坂道を登ると「光明寺」が見えてきます。
駐車場
お寺の前に、舗装された駐車場があります。
「風鈴まつり」の時期には、臨時駐車場が用意されていました。
駐車料金は無料でした。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「平福駅」から県道443号を経由して約850 m
地図
光明寺
子安大師 光明寺は、養老3年(719年)に行基菩薩が開創された播磨六地蔵のひとつだと言われています。
御本尊は、地蔵菩薩。
山号は十輪山。
古くから安産守護の功徳のある子安大師と、不老長寿の功徳のある寿老尊がお祀りされています。
子安大師腹帯授与所です。
光明寺は、西日本播磨美作七福神の寿老人の霊場になっています。
福ふくふくろうのお寺
「福ふくふくろう」のお寺として「光明寺」では、ふくろう尊がお祀りされています。
光明寺でお祀りされている七福神の寿老尊は、同じく七福神の福禄寿尊と同体異名であるとの説があります。
そのことから「寿老尊」「福禄寿尊」→「福老尊」つまり「ふくろう尊」となり、寿老尊の別体として、 光明寺では、ふくろう尊がお祀りされているのです。
また音による語呂合わせから、ふくろうは「不苦労」「福(が)籠(こもる)」「福(が)朗(らかに来る)」 など、縁起の良い鳥とされ吉鳥とされています。
風鈴まつり
光明寺では、毎年7月~9月に「風鈴まつり」が開催されています。
「風鈴まつり」では、境内に吊るされた約3000個もの風鈴が奏でる涼やかな音色が楽しめます。
「風鈴まつり」では、「厄疫消除 疫病退散」を祈願した風鈴に、願いを込めて奉納することができます。
境内の景観
今回は、「風鈴まつり」の行われている9月に参拝させていただきました。
石仏群とお大師様の像の背後に延びる石段を登って山門に向かいます。
駐車場の東側には、チェーンソーアートで造られた達磨大師とフクロウの木像があります。
チェーンソーアートとは、チェーンソーのみを使って像を造る芸術です。
石段を上がると山門があります。
山門は立派な鐘楼門。
山門には、奉納用の風鈴やお守りなどが売られていました。
「光明寺」では、風鈴の短冊に願い事や想いを書いて、自分だけの風鈴を作成できます。
風鈴の料金は、400円です。(2022年9月時点)
門をくぐると境内一面に風鈴がつるされていました。
緑の多い境内に揺らめく無数の風鈴は、幻想的な景観をつくりだしています。
境内に植えられたモミジと風鈴のコントラストがじつに絵になります。
参拝した日は曇り。
晴れていれば、また違った趣の景観が見られたでしょう。
やわらかな光の中で揺れる風鈴も良いですが、陽光に輝く風鈴も見たかった気がします。
光明寺の境内には、たくさんのフクロウの像が安置されています。
大型で迫力があるフクロウの像や持った時の軽重で願いがかなうかどうか占える像まで様々な形態のフクロウ像がありました。
これらの像は「福ふく ふくろう」というそうで、参拝者の願いを御本尊や七福神に届けてもらう吉鳥・使者としてお祀りされているそうです。
境内には風鈴やフクロウの他、様々な縁起物が配されています。
神仏の御手をイメージして造られたという「願掛けイス」は、ピカピカに磨かれていました。
境内の数か所に置かれている石板には、日々の生活で心掛けておきたい様々なメッセージが書かれています。
特に気に入ったのは、これです。
タヌキにフクロウ、カエル、縁起物がてんこ盛りです。
御利益ありそうです。
風鈴により浮世離れした景観が造られ、ご住職のオリジナリティーあふれる縁起物がアットホームな雰囲気を演出する。
不思議な魅力のあるお寺でした。
まとめ
兵庫県の佐用町に建つ光明寺は、「福ふく ふくろう」と「風鈴まつり」で知られる寺院です。
「風鈴まつり」の時期には、涼やかな音色を奏でる風鈴が境内全域につるされ情緒的な夏の景観が演出されています。
また、境内には、フクロウの像やこのお寺ならではの縁起物が安置され、参拝者の心を和ませてくれています。
基本情報
所在地
〒679-5331 兵庫県佐用郡佐用町平福151
料金
無料(志納)
お問い合わせ
TEL:0790-83-2646
関連サイト
写真撮影日
2022年9月