日本に4つしかない、駅名に「恋」がつく駅のひとつ「恋山形駅」に行ってきました。
「恋山形駅」とは
「恋山形駅(こいやまがたえき)」は、鳥取の智頭町にある智頭急行智頭線の無人駅です。
日本で駅名に「恋」という文字が入っている駅は4つ。
東京都国分寺市にある西武鉄道「恋ヶ窪駅(こいがくぼえき)」
岩手県三陸町にある三陸鉄道「恋し浜駅(こいしはまえき)」
北海道母恋北町にある北海道旅客鉄道「母恋駅(ぼこいえき)」
そして、鳥取県智頭町にある智頭急行「恋山形駅(こいやまがたえき)」です。
これら駅名に「恋」がつく駅を持つ鉄道会社は、「恋」をテーマに地域の活性化を図るため「恋駅プロジェクト」を立ち上げています。
恋山形駅への交通アクセス
(2020年10月時点)
智頭急行の電車は、上りも下りも約1~2時間に一本。
「智頭駅」からは、普通電車で運賃310円。
「上郡駅」からは、普通電車で運賃1190円。
「鳥取駅」から普通電車で向かう場合は「智頭駅」で乗り換えて運賃900円。
車でのアクセス
「恋山形駅」は「智頭街道」国道373号のすぐそばにあるので、車でのアクセスも可能です。
車で行く場合は千代川沿いに延びる「智頭街道」国道373号を走行して「恋山形駅」への案内標識を見逃さず、集落の上にある「恋山形駅」にむかいましょう。
ピンクの駅舎
長閑な山間の集落に、突然現れるピンクの駅舎。
しかも、ちょっとしたアクセントとしてピンク色が使われているというわけではなく
ピンク、ピンク、ピンクの、まっピンク
ここまでやれば見事という他ないほどのピンク色です。
恋をはぐくむ数々のギミック
ピンク色というのは、もちろん恋にちなんで恋愛を意識してつけられた色なんでしょうが「恋山形駅」には駅舎の色以外にも恋にちなんだギミックが満載です。
駅に向かう恋ロード
駅入り口から駅舎に向かうピンクの道。
入口から手を抜いていません。
その妥協のない姿勢には感心します。
よく見れば、植え込みのツツジもハート型で花もピンク色ですね。
駅の前には恋のフォトスポット&フォトスタンド
写真スタンドがあるので、誰かに頼まなくても特徴的な駅舎を背景にばっちり写真が撮れます。
恋ポスト
ポストも、もちろんピンク色。
此処に投函された手紙は毎週月曜日に回収が行われていて、山形郵便局でハート形の風景印を押してくれるそうです。
ハート型の壁絵
電飾がついていたので、おそらく夜には光るのではないでしょうか。
駅前から階段を上がってホームへと向います。
恋がかなう鐘
ホームには「恋がかなう鐘」があります。
絵馬がたくさん。
表札
駅の表札は、こだわりのハート型。
やっぱり特注品なんですかね。
マスコット(宮本えりお)
マスコットキャラもいるようです。
鉄道むすめ智頭急行車掌「宮本えりお」というそうです。
時刻表
電車は1~2時間に1本。
思ったよりも電車の本数はあります。
観光案内板
周辺の観光案内です。
ふちどりは、当然ピンク色。
グッズ販売
となりの「智頭駅」で「恋山形駅」のグッズが買えるようです。
ハート型の絵馬は400円。(「恋がかなう鐘」の所にたくさんあったやつですね。)
駅名キーホルダーは410円 。
(「恋の待合室」の完成により、「恋山形駅」でもハート型の絵馬や駅名キーホルダーが買えるようになりました。)
ホームの風景
ベンチも
くず入れも
もちろんピンク色。
細部もおろそかにしていません。
周りを自然に囲まれた駅の雰囲気は長閑で、ホームから見える景色も綺麗です。
木々の緑と、ピンクのコントラストが何とも言えません。
パワースポットかも
1994年(平成6年) 智頭線開業と同時に設置された「恋山形駅」は 当初「因幡山形駅」となる予定でした。
しかし地元の要望で、人を呼ぶ意味の「来い!山形」をもじり「恋山形駅」にすることになったという話です。
自分が訪問した時は休日の午後ということもあり、結構ひっきりなしに観光客がきていました。
これは駅開業当初の願いが成就している、といえるのではないでしょうか。
となれば、願望成就のパワーを秘めた本当に縁起の良い駅かも知れません。
恋の待合室
駅の進化は、まだまだ止まりません。
2018年6月9日、「恋山形駅」に「恋の待合室」が新たに完成しました。
待合室は木造で、屋根はピンク色に塗られています。
調度品の机はハート形。
よく見れば、足の部分は縁起物の四つ葉のクローバー。
そして、訪れる人にとってなによりうれしいのは、自動販売機の設置でしょう。
自動販売機ではジュースの他に、ハート形の絵馬やキーホルダーといった「恋山形駅」のグッズが買えます。
これで、別の駅まで行かずに「恋山形駅」のグッズが買えるようになりました。
冬の訪問は天気予報をよく確認してから
クリスマスにバレンタインデーと、何かと寒い時期には恋愛イベントがお多いですが、「恋山形駅」は積雪も多い山間地にあり本格的に雪が積もると車での往来は困難になることがあります。
冬に駅に行く場合は天気予報をよく見て、車での訪問が危険そうなときは電車で訪れましょう。
まとめ
恋というキーワードにむかって、これほどアクセルを踏み込んでいる駅は全国でも此処だけだと思います。
ファンシーなピンクの駅舎もさることながら「恋」をテーマにした造作物もたくさんあるので、観光コースの一つに組み入れ話題作りに立ち寄ってみてもよいのではないでしょうか。
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基本情報
所在地
鳥取県八頭郡智頭町
交通アクセス
車 鳥取駅~約38キロ 約40分
電車
(2020年10月時点)
上郡~恋山形 1190円
智頭~恋山形310円
鳥取~恋山形 900円
料金
(2020年10月時点)
駐車場 無料
電車料金 鳥取~900円 智頭~310円 上郡~1190円
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