京都府京丹後市網野町に行ってきました。
目的は、京丹後市指定文化財に指定されている「霧降の滝」を見ることです。
霧降の滝への交通アクセス
京都丹後鉄道「網野駅」から南西に進んで「国道178号」に向かいます。
「国道178号」を数百メートル進み側道に左折。
集落に通る道を進み新庄公会堂を通過し、さらに行くと霧降の滝への案内板があります。
その付近からアスファルト道からコンクリート敷きの細い道に代わります。
コンクリート敷きの道に入ると、対向車とすれ違える幅はなくガードレールもありません。 気を付けて運転してください。
所どころにある案内板にしたがって進むと、霧降の滝の駐車場に到着します。
駐車場
駐車場には、普通車五台分ほどの駐車スペースがあります。
駐車料金は無料。
駐車場には、トイレも敷設されていました。
最寄り駅・近隣交通機関から
京都丹後鉄道「網野駅」から「国道178号」を経由して約3キロ。
地図
霧降の滝
駐車場からは、林道を歩いて「霧降の滝」へ向かいます。
駐車場からは「霧降の滝」までは約350m。
林道入り口には、クマ出没の注意書きがありました。
滝までの行程は、ほぼ緩やかな上り坂。
途中の石段もよく手入れされていて、歩きやすい散策道でした。
石段を上がると、渓流が流れる間伐のされた杉林がひろがってます。
暫く歩くと「霧降の滝」が見えてきます。
滝の前には、椅子と机のある屋根付きの休憩所がありました。
「霧降の滝」があるこの山には、かつて一色氏の城があり、今でも石垣の一部が残っているそうですが休憩所付近の石積みもひょっとしたらそのころのものなのかもしれません。
「霜降りの滝」は、滝の落ち口から幾筋も分岐して水の流れる流麗な分岐瀑で、市指定文化財に指定されています。
幅約4m、落差約21m。
流れ落ちる水が岩肌に当たり、水しぶきが霧となって降り注ぐ様がその名の由来となったといわれています。
滝の前には祠がお祀りされ、周囲には紅葉(もみじ)が枝を広げていました。
訪問日は初夏。
新緑のモミジを前景とし、赤茶色の岩肌に幾条もの白い筋を描いて流れる滝は実に優美な姿です。
近寄って滝の流れる岩壁を見ると、不動明王が彫り込まれているのが確認できました。
滝から続く、渓流の側壁には柱状節理が並んでいます。
柱状節理は、火山性の玄武岩や安山岩に柱状の割れ目が生じたものです。
玄武岩には、たくさんの磁鉄鉱や赤鉄鉱の微粒子が含まれる場合が多いといわれます。
滝の岩肌や滝壺は、鉄成分の色であると考えられる赤茶色。
これらのことを考えると、滝の水には鉄分が含まれているのだと思います。
(追記・滝の岸壁が少し赤茶けているのは玄武岩が酸化しているためだと思います。)
「霧降の滝」のある京都府京丹後市の弥栄町には、日本でも最古級といわれる製鉄工房跡である「遠處遺跡(えんじょいせき)」があります。
製鉄工房跡が即鉄産地の証拠になるとはかぎりませんが、滝周囲の柱状節理の存在はこの地で古くから鉄がとれた可能性を示すものの一つと言えるのではないでしょうか。
まとめ
モミジを前景とした岩肌に、幾条もの白い筋を描いて水が流れる優美な滝です。
杉林の中に渓流が流れる散策道の景色も綺麗でした。
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基本情報
所在地
〒629-3136 京都府京丹後市網野町新庄
交通アクセス
網野駅から国道178号を経由して約3キロ
料金
無料
関連サイト
訪問日
2020年5月