茨城県水戸市にある偕楽園で梅を見てきました。
アクセス
偕楽園には、JR「水戸駅」から徒歩で向かいました。
JR「水戸駅」から西に向かい千波湖公園を通り徒歩30分程で偕楽園本園に到着します。
駐車場
偕楽園下駐車場 | 敷地内にお手洗いがあります。
車いすの貸出を行っています(9:00~16:00)。 |
所在地 | 〒310-0033 水戸市常磐町1-6093-1 |
営業時間、収容台数 | 8:00~17:00(時期により変更あり)収容台数 普通車 168台(大型バス可) |
料金(1日1回) | 大型バス2,500円、マイクロバス1,500円、普通車500円 |
お問い合わせ | (一社)水戸観光コンベンション協会 TEL.029-224-0441 |
千波湖西駐車場 | 敷地内にお手洗いがあります。
駐車場営業日に限り、車いすの貸出を行っています(9:00~16:00) |
所在地 | 〒310-0851 水戸市千波町2765 |
営業時間、収容台数 | 2月上旬~3月末及び、それ以外の期間の土日祝日の8:00~17:00(時期により変更あり)収容台数 大型バス 17台、普通車 159台 |
料金(1日1回) | 大型バス2,500円、マイクロバス1,500円、普通車500円 |
お問い合わせ | (一社)水戸観光コンベンション協会 TEL.029-224-0441 |
最寄り駅・近隣交通機関から
- JR「水戸駅」から県道50号を経由して約2.5 km
- JR「偕楽園駅」から約300 m
JR「偕楽園駅」は、例年2月中旬から3月下旬にかけて、偕楽園で開催される「水戸の梅まつり」にあわせて臨時で営業されています。
「梅まつり」の時期の土曜・休日のみの営業となっています。 平日は全列車通過します。 |
地図
偕楽園
偕楽園は、茨城県水戸市にある回遊式日本庭園です。
後楽園(岡山県岡山市)や兼六園(石川県金沢市)と並んで日本三名園の一つに数えられています。
江戸時代、水戸藩九代藩主・徳川斉昭(なりあき)により、千波湖に臨む七面山を切り開いて造園されました。
1841年(天保12年)4月に建設が着手され1842年(天保13年)7月1日に開園したとされています。
「偕楽園」の名称は藩主「徳川斉昭」が、「孟子」の一節「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」から援用し、領民と偕に楽しむ場にしたい、という意味をこめて名づけたといわれます。
武士以外の者の利用について、開園当初は神官、修験、僧侶など宗教関係者に限られていましたが、創建の趣旨を準じて次第に庶民一般にも開放され、毎月3と8が付く日には入園する事が出来ました。
その伝統を受け継ぎ日本三名園のうちで唯一、入園無料でしたが、2019年から茨城県民以外の来園者は有料になりました。
- 偕楽園は、2019年10月までは無料で入園できましたが、2019年11月より入園が有料化されました。
偕楽園の景観
偕楽園に訪れたのは、2009年3月7日。
庭園で梅を観て、夜間のライトアップを観賞しました。
JR「水戸駅」から西に歩き「千波湖」を通り庭園へと向かいました。
「偕楽園」の東門から入園し、梅林を周りました。
梅林には紅梅、白梅、しだれ梅、色とりどり様々な種類の梅が咲き乱れています。
100種3000本の梅が咲いているそうです。
梅には、品種名の書かれた札がつけられていました。
満開の梅が咲き誇り、華やかな景観を見せる梅林散策路は、梅の甘い香りに包まれていました。
見晴らし広場の南端に突き出た「仙奕台」(せんえきだい)付近は見晴らしがよく、眼下に「千波湖」と「田鶴鳴梅林」を一望できます。
田鶴鳴梅林
「田鶴鳴梅林」は、偕楽園より標高の低い場所に造られた梅林で「千波湖」の近くにあります。
「田鶴鳴梅林」は無料で散策できます。
上方に見えるのは、木造二層三階建ての建物と木造平屋造りの奥御殿で構成されている「好文亭」。
詩歌や茶席などの催しの場や藩主の別邸など、様々な用途で使用されていました。
昭和20年(1945年)に水戸空襲で全焼しましたが、昭和30年(1955年)から3年かけて復元されました。
「好文」とは梅の異名で、晋の武帝の「学問に親しめば梅が咲き、学問を廃すれば咲かなかった」という故事に基づいて名付けられているそうです。
林の園路
表門をくぐって入った林の園路では、孟宗竹が1000本以上植えられた竹林や清水が湧く「吐玉泉」、樹齢800年ともいわれる「太郎杉」、並木をつくる杉林など閑寂とした森林の景観を見ることができました。
吐玉泉(とぎょくせん)
白色の井筒を据えた「吐玉泉」は、常陸太田市真弓山の大理石の寒水石を削って作られているそうです。
偕楽園一帯は豊富に水が湧き、眼病に効く水とされていました。
徳川斉昭公は偕楽園の造成に当たり、付近の高低差を利用して湧き水を集め、景観を配慮して白い井筒を設置したといわれています。
湧出量は、1日約100トンだそうです。
太郎杉
かつてこの杉の周囲には杉の巨木があり大きい順に名前が付けられていました。
五郎杉まであったそうです。
陰と陽の庭園
訪れた時は、わかっていませんでしたが、後日この庭園をよい深く味わうめぐり方があることを知りました。
偕楽園HP 偕楽園の歩き方より文章抜粋 創建当時の偕楽園には東門はなく、表門(正門)から入るのが一般的でした。 表門から一の木戸を抜けると、孟宗竹林、大杉森、クマザサが茂る幽遠閑寂な「陰の世界」が広がります。 そしてさらに、その先へ進んでいくと好文亭が現れ、見晴らしがよく開かれた「陽の世界」を感じることができます。 斉昭公は「偕楽園記」のなかで、 「陰と陽の相反するものの調和によって、万物は健全育成するという原理に基づき、人間もまた屈伸して身体や心の調和を図り、修養につとめよ」 と書き表しています。 陰から陽へ、正しい順路で歩けば、偕楽園本来の姿を知ることができます。 |
ライトアップ
偕楽園では、梅の見頃に合わせてライトアップ「光の散歩道」が行われています。
過去のライトアップ開催日程
- 2019年11月の有料化以来、これまで期間限定で行われていたライトアップが常設化されました。
- 2019年のライトアップは、2月23日(土)~3月21日(木・祝)日没~21時
- 2018年のライトアップは、3月2日(金)~21日(水・祝)日没~21時
園内を一回りし暫くすると日が暮れライトアップが始まりました。
梅林の広場あたりには、河を表現しているかのようなキャンドルが飾られていました。
控えめながら要所、要所を照らすライトアップは園内全体を幽玄な雰囲気に包んでいました。
昼の青空の下とは、また違った趣の庭園が見られます。
今回はタイミングよく「梅まつりの日」に訪れることができました。
園内の梅林と森林それぞれ、昼と夜の姿を見ることができ充実した庭園鑑賞がおこなえました。
まとめ
日本三名園に数えられる偕楽園では、春先には100種3000本の梅が咲き誇る絶景が見られます。
園内では、春には梅、桜、つつじ、秋には萩、初冬には二季咲桜が楽しめます。
偕楽園の周辺には、無料で利用できる千波公園や田鶴鳴梅林などがあり散策に適した環境の場所になっています。
基本情報
所在地 | 〒310-0033 茨城県水戸市 |
開園時間 | 2月中旬~9月30日 / 6:00~19:00
10月1日~2月中旬 / 7:00~18:00 |
入園料
観梅期間を除いて「県民は無料」、「開門時間から午前9時までは一律無料」 (観梅期間:毎年2月中旬から3月末日頃) 再入場する場合は、当日券を再度ご提示してください。 |
一般大人300円、小人150円
団体大人230円、小人120円(20名以上が対象。) 満70歳以上の方は入園料が半額。 |
該当する方は入園料が無料です。 | 生活保護を受けている方
障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む) 指定難病医療費受給者証をお持ちの方(介護者1名を含む) 春、夏、冬休み以外の土曜日に入園された小中高生の方など 春休み / 3月25日~4月5日までの日 夏休み / 7月21日~8月31日までの日 冬休み / 12月25日~翌年1月7日までの日 |
お問合せ | 偕楽園公園センター TEL:029-244-5454 |
関連サイト
写真撮影日
2009年3月
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