東京都杉並区にある「角川庭園・幻戯山房」に行ってきました。
角川庭園・幻戯山房(すぎなみ詩歌館)
「角川庭園」は、東京都杉並区荻窪にある区立の都市公園です。
角川書店の創設者であり俳人でもあった角川源義(げんよし)氏の邸宅を、遺族からの寄贈を受けて改修整備し2009年(平成21年)5月10日に「角川庭園・幻戯山房(すぎなみ詩歌館)」として開園しました。
敷地内には四季折々の花や草木を楽しめる庭園と「幻戯山房(すぎなみ詩歌館)」と名付けられた近代数奇屋造の邸宅が残されています。
角川庭園への交通アクセス
「角川庭園・幻戯山房」へは、JR東日本中央線「荻窪駅」南口から徒歩で向かいました。
JR東日本中央線「荻窪駅」南口から、東に進んで南口仲通りに向かいます。
天沼陸橋南(交差点) まで行き、右折します。
大田黒公園南(交差点) を左折し、「大田黒公園」の裏門を通り過ぎ住宅街に入ります。
住宅街を南の方角に数百m歩き「角川庭園」に到着。
「荻窪駅」南口から約1.1 kmです。
駐車場
身体障害者専用駐車場のみあります。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR東日本中央線「荻窪駅」南口から南口仲通りを経由し、「大田黒公園」の裏門を通過して約1.1 km
地図
庭園の景観
まず庭園を見てから、角川源義氏の邸宅だった「幻戯山房(すぎなみ詩歌館)」を見学させていただきました。
芭蕉
入り口には松尾芭蕉にちなんだ「角川庭園」のエントランスのシンボルツリーである芭蕉の木があります。
芭蕉は花芭蕉、破れ芭蕉、青芭蕉などの表現で俳句の季語にもなっています。
俳人でもあった角川源義氏の邸宅らしい植栽ではないでしょうか。
荻
建物の玄関奥の井戸端には、荻がありました。
荻は、荻窪の地名の由来になった植物です。
石畳の小径
建物玄関前には、庭に続く石畳の小径があります。
石畳の小径は建築当時のものだそうで、自然石を組み合わせて作られています。
石畳の小径には、石仏が置かれていました。
庭
南向きの緩やかな斜面の地形を生かした庭には、たくさんの草木と400本の樹木が植えられています。
水琴窟
庭には水琴窟が造られています。
くつばいから水を流すと、耳に心地よい涼やかな音色を響かせていました。
句碑
水琴窟のそばには、俳人であった源義氏が長野県の霧ヶ峰で詠んだ句碑がありました。
幻戯山房(げんぎさんぼう)~すぎなみ詩歌館~
京土壁や面皮を用いた、木造二階建て瓦葺の近代数奇屋造です。
設計は、俳人としても知られる加倉井照夫氏。
昭和30年(1955)竣工され、平成21年(2009)に国の登録有形文化財に、平成28年(2016)に区の景観重要建造物に指定されました。
展示室
旧応接間は展示室になっていて、角川源義氏の俳句や写真などが展示されています。
茶室
建物には、庭に面した茶室が造られています。
光の入るガラス戸は大きく、明るい開放的な茶室になっていました。
水屋
茶室の前には、水屋がありました。
露地
茶室の横には、飛び石のおかれた小さな坪庭が造られています。
まとめ
「角川庭園・幻戯山房」は、角川書店の創設者であった角川源義(げんよし)氏の邸宅を整備した区立の都市公園です。
東京都の都市部にありながら閑静な住宅街に立地していて、穏やかな時間を過ごせる場所になっています。
庭園の景観は、四季折々の花や草木を楽しめる素朴なものになっていました。
無料で邸宅内を見学できるのもうれしいところです。
近くには、近年紅葉のライトアップで有名になりつつある「大田黒公園」があります。
基本情報
所在地
〒167-0051 東京都杉並区荻窪3丁目14番22号
料金
無料
開園時間
9:00 – 17:00
休園日
毎週水曜日、年末年始(12月28日 – 1月4日)
ご連絡先
03-6795-6855
関連サイト
訪問日
2019年11月
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