名水が湧き出る出雲坂根駅に行ってきました。
出雲坂根駅(いずもさかねえき)
島根県仁多郡奥出雲町にある「出雲坂根駅」は、「宍道駅」(島根県松江市)と「備後落合駅」(広島県庄原市)を結ぶJR西日本「木次線」の駅です。
1937年(昭和12年)木次線 「八川駅」 ~ 「備後落合駅」間の延伸によって開設されました。
名水の汲める駅
出雲坂根駅は、区間長2360m、区間標高差105mのループ線「おろちループ」国道314号を下ってすぐの場所あります。
ループ線とは、急勾配を緩和するために敷設された線路や道路のことです。
駅の敷地内と、近くの渓流脇で延命水と呼ばれる名水を汲むことが出来ます。
駅舎
まだ新しい木造の駅舎は、2010年4月に竣工されたものです。
ホームの風景
上り側
下り側
木次線の駅にはそれぞれ愛称がつけられています。
出雲坂根駅の愛称は「天真名井」(あめのまない)、名水の湧き出る駅としてふさわしい愛称ではないでしょうか。
出雲坂根駅があるのは、標高564mの地点。
厳しい勾配を昇り降りするため、JR西日本では唯一の3段スイッチバックが存在しています。
隣にある三井野原駅は、標高726mの地点にありjr西日本では一番高所にある駅だそうです。
延命水
駅の傍らに、延命水が汲める水くみ場が設けられています。
近くにあるお社のお賽銭箱に、100円入れて水を汲ませていただきました。
駅の利用者以外にも、水を汲みに何人か駅に立ち寄っていました。
この延命水は
「古老の伝えによれば、昔、狐や狸が多く、しかも寿命100年をこえたと思われる古狸が好み飲用したことから、里人も長寿の霊水と称して飲用をはじめ、そのうち延命の水と名付けられたと伝えられている」
とのことです。
延命水は、国道314号の脇を流れる川の傍でも汲むことが出来ます。
川脇にある延命水の水くみ場は、駅向かいにある延命水と書かれた看板近くの石段を下りた場所にあります。
三井野原駅
出雲坂根駅の隣駅の三井野原駅にも寄ってきました。
福山市方面から車でアクセスすると、奥出雲おろちループの少し手前にある駅です。
(三井野原駅は、国道314号から少し細い道路に入った場所にあります。)
三井野原駅は1949年(昭和24年)出雲坂根駅 – 油木駅間に設置された、三井野原仮乗降場が1958年(昭和33年)に 格上げされ開業しました。
駅の愛称は高天原。
JR西日本の駅の中では、最も標高の高い場所(727m)に造られている駅です。
駅の周辺には、三井野原スキー場というスキー場があるそうです。
そのせいか、駅の近くに今は使われていなさそうなリフトなどがありました。
駅舎
駅舎は新しい木造。
駅舎の中には、バリアフリーの立派なトイレが備え付けられていました。
ホームの風景
(上り側を見た景色)
(下り側を見た景色)
まとめ
出雲坂根駅は、名水が湧き出る珍しい駅です。
駅横の道脇には駐車場もあるので、車でも立ち寄ることが出来ます。
自分も島根県に行くときには、よく立ち寄って水を汲ませてもらう駅です。
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基本情報
所在地
島根県仁多郡奥出雲町八川
交通アクセス
JR西日本木次線「備後落合駅」から3駅目「出雲坂根駅」下車
料金
JR西日本木次線 備後落合駅~出雲坂根駅まで330円(2020年10月時点)