つなぐ棚田遺産に選ばれている飯見の棚田(兵庫県宍粟市)を見てきました。

  • 2023年10月12日
  • 2024年10月26日
  • 兵庫県
スポンサーリンク

兵庫県宍粟市にある飯見の棚田に行ってきました。

アクセス

「飯見の棚田」へは、道の駅「みなみ波賀」方面から車で向かいました。

スポンサーリンク

国道29号から国道429号に入り道沿いの地図を頼りに「飯見の棚田」への道を登っていきました。

途中、集落手前にある案内板の指示に従い、棚田に向かう農道に入りました。

農道を数百メートル登ると棚田が見えて来ます。

駐車場

棚田上部の案内板の前に、普通車2~3台分停められるスペースがあります。

最寄り駅・近隣交通機関から

道の駅 「みなみ波賀」から国道29号と国道429号を経由して約3.3 km

道の駅 「はが」から国道29号を経由して約5.7 km

地図

飯見の棚田

「飯見の棚田」があるのは、兵庫県宍粟市波賀町飯見。

2022年に農林水産省により「つなぐ棚田遺産」に認定されました。

飯見は山の斜面に17.2ヘクタール、171枚の棚田が広がっています。

国道29号から国道429号に入り「飯見の棚田」に向かいました。

集落には、所どころに「つなぐ棚田遺産」の のぼりが立っていたので迷うことはありませんでした。

棚田に入ると、幾重にも連なる水田が中腹まで続いていました。

かつては1100枚の棚田があったそうですが、昭和61年(1986年)から5年の圃場整備を経て171枚の棚田になったそうです。

棚田の麓の方には石積の畔がありましたが、大半は土畦畔。

全体的に広めの棚田が多かったです。

東向きの棚田は日照時間が長く、適度な高地にあるため昼夜の寒暖差が大きいそうです。

棚田をはぐくむ水は、里山に蓄えられた雪解け水の湧水とのこと。

播磨風土記によると1300年の昔からこの地で稲作が行われていたという記述があり、その地を「飯戸の阜(いひべのおか)」と言ったそうです。

棚田を上がっていくと上部に案内板と車を留めるスペースがあります。

棚田の上部からは、なかなかの景観が眺められました。

快晴なら絶景と言える景色が見られるのではないでしょうか。

向かいの山の斜面にも集落と棚田が見えます。

このあたりの集落は飯を見ると書いて「いいみ」と読みますが、地元内外では「いんび」と言うそうです。

願いの泉

棚田の案内板から、すぐ下の段には「願いの泉」と書かれた看板が設置してある湧水地があります。

山からの水が湧く「願いの泉」は、近くに田んぼを持つ農家にのみ知られた湧水地でした。

それを「棚田遺産」の認定を機に、県の「ふるさとの風景づくり事業」を利用して整備したとのこと。

道の端から投げて、泉の器に入ると願いがかなうという遊び心をもった小石が近くに置かれていました。

虫送りの行事

「飯見の棚田」では、2015年から例年7月に、害虫を追い払い豊作を願う「虫送り」が行われています。

「虫送り」とは、田植えが終わる半夏生のころ、たいまつを手に夕暮れの田んぼを練り歩きイネにつく害虫を追い払い豊作を祈る農村行事です。

過去の虫送り開催日 2015年7月5日、2018年7月7日、2023年7月23日

まとめ

「飯見の棚田」は兵庫県宍粟市にあり、2022年に「つなぐ棚田遺産」に認定されています。

山の斜面に造られた東向きの広大な棚田で、上部からは里山を眺望する綺麗な景色が眺められました。

長閑な雰囲気の棚田には、「願いの泉」と書かれた看板が設置してある湧水地があります。

基本情報

所在地

〒671-4215 兵庫県宍粟市波賀町飯見

料金

無料

関連サイト

宍粟メイプル – 飯見夢むら棚田の会

宍粟市公式ホームページ

写真撮影日

2022年5月

これまで訪れた兵庫県の散策地

岩座神の棚田(いさりがみのたなだ) ~重厚な石積みを持つ神秘的な棚田~

うへ山の棚田(兵庫県香美町)に行ってきました。

乙大木谷の棚田 ~山肌に連なる佐用町の棚田百選~

別宮の棚田(兵庫県養父市)で逆さ氷ノ山を見てきました。

和佐父・西ケ岡の棚田 ~山上の棚田~

スポンサーリンク