広島県の東広島市西条本町に建つ福寿院円通寺に行ってきました。
目的は白波枯山水と名付けられた石庭の鑑賞です。
福寿院円通寺への交通アクセス
「福寿院」へは、JR「西条駅」から徒歩で向かいました。
「西条駅」南口から南へ向かい、100m程で東に進路をとります。
白壁土蔵が立ち並ぶ通りに入り、本陣跡の前を通過。
路地を200m程歩くと、福寿院の入り口が見えてきます。
「西条駅」の周辺には、賀茂鶴、亀齢、西條鶴、 福美人、白牡丹、賀茂泉、山陽鶴など多くの酒蔵が立ち並んでいます。
「西条駅」から福寿院までは、500m前後。
徒歩で5分程です。
駐車場
境内に小さな駐車場がありましたが、お寺の方専用ではないかと思います。
駅から近く周囲の道も狭いので、駅周辺の駐車場を利用するのが無難だと思います。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「西条駅」南口から、白壁土蔵が立ち並ぶ通りに入り約500m。
地図
福寿院円通寺
福寿院円通寺は、寺伝によると聖徳太子の古道場であったと言われます。
それから廃寺と再建を繰り返して、万治年間(1658~1661)広島興禅寺の僧である雲嶺が再興しました。
臨済宗妙心寺派として、宝年3年(1706)に僧・実田により伽藍が調えられえ今日に至っています。
ご本尊は、十一面観世音菩薩。
山陽花の寺二十四か寺の23番札所。
広島新四国八十八ヶ所霊場 第五十七番札所になっています。
福寿院の境内
酒造メーカーの白壁に沿って延びる、参道の先に山門が見えます。
山門をくぐり、本堂で手を合わせた後庭園を鑑賞しました。
境内には本堂・稲荷社・社務所・花畑そして枯山水の石庭がありました。
山門
本堂
現本堂は宝永三年(1706年)頃に建立されました。
本堂前には、上部が白く造られた築山がありました。
冠雪した富士山を表現した富士塚かもしれません。
社務所
お守りやご朱印セットの他、絵葉書・各種お土産が購入できるようでした。
社務所の横にはトイレがありました。
花畑
花の寺として、ユリ、シャクヤク、グラジオラスが花畑や花壇に植えられています。
参拝日には咲いていませんでいた。
白波枯山水
福寿院の境内には、白波枯山水と名付けられた枯山水庭園があります。
特徴は、なんといっても石の周りにあしらわれた白砂です。
自分は、大海原に浮かぶ島々の周りにたつ波涛を表現しているように思いました。
この庭園は、京都に建つ有名な「龍安寺」の石庭をご住職自らが実測し、参考にして作庭されたものだそうです。
「龍安寺」と同じく石庭に配された15個の石は、「平面から見るとどの角度から見ても同時にはすべての石を見ることはできないよう作庭されている」
とお寺の方に伺いました
かなりのこだわりです。
実際に自分も様々な角度から石を数えてみましたが、たしかにどの角度から見ても同時にすべての石を鑑賞することはできませんでした。
上からだと石がすべて見えますが平面からだと全部の石が見えないのは、人の視点では見えないことも、仏の視点になると見えてくるということを庭園で表しているのかもしれません。
(芝は人工芝で白砂は、他の砂と混じってしまわないよう固定されているそうです。)
背後にたっている白壁の酒蔵が借景となっているのも特徴的です。
ちなみに、庭園の西にあるこの石は角度によって微妙にハート型に見えるそうです。
まとめ
石の周りに白砂が配された、印象的な枯山水庭園が見られる寺院です。
自分は、2020年現在まで「福寿院円通寺」以外でこのような庭園を見たことはありません。
白壁や煙突を持つ酒蔵が借景となっているのも特徴的です。
庭園の他、ユリ、シャクヤク、グラジオラスの花が見られる山陽花の寺二十四か寺の23番札所としても有名です。
7~8月には、ハスも咲きます。
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基本情報
所在地
〒739-0011 広島県東広島市西条本町5−37
交通アクセス
西条駅南口から白壁土蔵が立ち並ぶ通りに入り約500m
ご連絡先
電話番号
082-423-8088
料金
無料
写真撮影日
2020年5月