東洋のナイアガラと呼ばれる「吹割の滝」に行ってきました。
交通アクセス
JR沼田駅から関越交通バスに乗り約45分、「吹割の滝」バス停で下車をして「吹割の滝」が流れる片品渓谷に向かいました。
JR「沼田駅」から「吹割の滝」までのバス料金は1250円。(2020年10月時点)
渓谷に向かう遊歩道の入口付近には、飲食店や趣のある土産物屋が立ち並んでいます。
手造りまんじゅうや魚の塩焼き・田舎そば、など様々なものが売っていました。
最寄駅・近隣交通機関から
(車)関越自動車道沼田ICから国道120号を東に約20km
(バス)JR沼田駅から関越交通バスで45分「吹割の滝」バス停下車(バス料金1250円)
駐車場
無料駐車場有
滝の駅・吹割
群馬県沼田市利根町追貝3-2 駐車台数、約70台
吹割の滝 伽羅苑
群馬県沼田市利根町追貝976 駐車台数、約100台
吹割の滝市営駐車場
〒378-0321 群馬県沼田市利根町高戸谷 駐車台数、約10台
無料駐車場の他、有料駐車場もあります。
地図
片品渓谷
「吹割の滝」が流れる片品渓谷には、急流が流れ奇岩巨岩が連なり見応えのある景観が続いています。
鱒飛の滝(ますとびのたき)
鱒飛の滝(ますとびのたき)の落差は15m。
渓谷の河床に段差を作って水を落とす迫力がある滝です。
海から川を上ってきた鱒(ます)が、この滝から上流に行けなくなってしまうことから、かつては「鱒止(ますどまり)の滝」と呼ばれていました。
般若岩
文字通り「般若(はんにゃ)」が大きな口を開けているかのように見える「般若岩」。
浮島
浮島は、片品川の流れの中に島のように浮かぶ陸地です。
浮島には、平安初期の延暦14年(795年)に創設されたという「浮島観音堂」がお祀りされています。
お堂には、「左甚五郎(ひだりじんごろう)」がつくったとされる、木彫りの浮島如意輪観音がまつられています。
「左甚五郎」は「日光東照宮」の大造営に彫刻の棟梁として参加し「眠り猫」をはじめとする数多の彫刻を手がけた名工 です。
東照宮完成後も何度か日光を訪れていたという甚五郎が、その帰りに付近の村に宿泊した際、一夜で彫りあげたのがその観音像だということです。
千畳敷
たたみ千畳もの広さがあるといわれる河床。
浮島に架かる浮島橋から眺めると、千畳敷の広さがよくわかります。
「吹割れの滝」に向かう遊歩道から見た、千畳敷に流れる水が陽の光を浴びてキラキラと輝いている様子は、大変印象的でした。
この平坦な地形は、川の浸食が進み勾配がゆるやかになったことで、河床である下面よりも側面にあたる両岸を削る力が強く働いたためにできた地形だそうです。
吹割の滝(ふきわれのたき)
「吹割の滝(ふきわれのたき)」は約900万年前の噴火で噴出した火砕流が冷えて固まった溶結凝灰岩が、片品川の流れによって浸食されてできました。
およそ1万年前に現在の形になったとされています。
凝灰岩・花崗岩が侵食されてできた、割れ目のような溝に流れ込んだ水が飛沫となり、吹き上がる様子から「吹割の滝」と呼ばれるようになったそうです。
落差は約7m、滝幅は約30m。
1936年に、天然記念物および名勝に指定されました。
吹割れの滝の景観
片品渓谷の中でも、一番の見所といえる「吹割の滝」。
川沿いに延びる遊歩道を歩いて、滝の間近まで行くことが出来ます。
「吹割の滝」は、浸食によってできた川底の岩盤の溝に三方から水が流れ込み水煙を噴き上げる奇勝です。
その雄大さから、東洋のナイアガラの異名でよばれています。
2000年に放映された大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングにも登場しました。
「竜宮の椀」伝説
「吹割の滝」には「竜宮の椀」の伝説が伝わっています。
昔から吹割の滝の滝壺は龍宮に通じていると信じられていて、村で祝儀がある時には滝壺にお椀を貸していただけるよう、お願いの手紙を投げ入れて龍宮からお椀やお膳を借りていました。
ところがある時一組だけ返し忘れてしまい、それ以来二度と膳や椀を貸してもらえなくなったということです。
観瀑台
遊歩道を歩いていくと、「吹割れの滝」周辺を眺められる観瀑台に到着します
第一観瀑台、第二観瀑台、第三観瀑台と3つの観瀑台があり、各観瀑台周辺では「吹割の滝」や「片品渓谷」を上部から眺められます。
ちなみに「吹割の滝」が一番よく見えるのは、最初に到着する第一観瀑台です。
まとめ
「吹割れの滝」では河床に出来た落差に、水煙をあげて流水が流れ込むダイナミックな景観を見られます。
また、奇岩が1.5kmに渡って続く片品渓谷では「吹割の滝」だけでなく、自然がつくり上げた数々の雄大な景色を見ることが出来ます。
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基本情報
所在地
群馬県沼田市利根町追貝
料金
無料
お問い合わせ先
沼田市利根支所
0278-56-2111
見学時間
夜間は通行止め。
冬期の12月中旬から3月下旬まで、立入禁止となります。
関連サイト
写真撮影日
2011年8月