京都府京都市伏見区にある「醍醐寺」の秋季夜間拝観に行ってきました。
アクセス
「醍醐寺」には、JR「京都駅」から電車を乗り継いで京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」に行き、そこからは歩いて向かいました。
JR「京都駅」から、JR東海道本線(琵琶湖線)または湖西線に乗り「山科駅」下車。
京都市営地下鉄東西線に乗り換え、「醍醐駅」で降ります。
「醍醐駅」から東へ進路をとり、団地の遊歩道を抜けて、高架下をくぐり暫く進むと「醍醐寺」に到着します。
京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」から「醍醐寺」まで1キロ程です。
最寄り駅・近隣交通機関から
京都市営地下鉄東西線「醍醐駅」から旧奈良街道を経由して約850 m
駐車場
開場時間 | 3/1~12/第1日曜まで 9:00~16:20、12/第1日曜~2/末まで 9:00~15:20 |
普通車駐車料金 | 5時間以内/700円、以降30分毎/100円 |
大型車駐車料金 | 5時間以内/2,000円、以降30分毎/300円 |
地図
醍醐寺
醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な境内をもつ醍醐寺は、空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝が貞観16年(874年)に准胝観音並びに如意輪観音を笠取山頂上に迎えて開山した寺院です。
御本尊は薬師如来。
山号を醍醐山(または深雪山)。
多くの修験者の霊場として発展した後、醍醐天皇の祈願寺として手厚い庇護を受けさらに興隆しました。
時代は下り、慶長3年3月15日(1598年4月20日)豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行った地としても歴史に名を残します。
平成6年(1994年)古都京都の文化財として、世界文化遺産に登録されました。
秋季夜間拝観
醍醐寺に到着したのは午後5時頃。
夜間拝観開始は午後6時からなので、それまで参道近くの休憩所で待機しました。
休憩所の近くには、料亭・雨月恩賜館がありました。
昭和4年(1929年)に宮内省より下賜され、京都御所より移築された建物がそのまま利用されています。
非常に洗練された絵になる佇まいでした。
雨月恩賜館では、予約制で食事をとることが出来ます。
5時45分頃に参道に向かい、仁王門に移動しました。
仁王門
ライトアップされた仁王門の前には、既に行列が出来ていました。
仁王門は、慶長10年(1605)に豊臣秀頼が金堂の再建の後、再建したもの。
雄々しくたつ仁王は、もとは南大門に祀られており、平安後期の長承3年(1134)に仏師勢増・仁増によって造立された尊像です。
開門時間の午後6時になり、門をくぐりました。
拝観料は1000円。
門の中にはよく手入れのされた、紅葉並木の参道が続いていました。
まだ青葉でしたが頭上を覆う紅葉(もみじ)は紅葉すると、かなりの見応えだと思います。
五重塔
醍醐天皇の冥福を祈るために、第一皇子・朱雀天皇が承平6年(936)に着工し、第二皇子・村上天皇の天暦5年(951年)に完成しました。
災害などで何度か被災し修理を重ねていますが、京都に残る平安時代建築として貴重なものだといわれています。
高さ約38m。
観音堂(旧大講堂)
西国十一番札所。
昭和5年(1930年)建立されました。
弁天堂
境内の見所を見学しつつ歩いて、弁天堂に到着。
壮麗な光景が目の前にひろがっていました。
朱塗りの弁天堂と、ライトアップされた木々が手前の泉に映り込み幻想的な景観となっています。
豊臣秀吉はここでの紅葉(もみじ)狩りを計画し、楽しみにしていたと言われますが納得の美しさです。
泉の周囲には樹林が造られ、照明に照らされた林の中を歩きつつ景色を観賞できます。
水面に映る観音堂も綺麗です。
まとめ
醍醐寺の秋季夜間拝観では、格式高い寺院の各所が幻想的にライトアップされていました。
特に弁天堂では、壮麗な景観を見られました。
近年西日本では温暖化の影響で良い紅葉の観賞が、むずかしくなってきています。
此処、京都でも紅葉が疎らな年が増えてきました。
しかし歴史に裏打ちされ洗練された景観は、紅葉の良し悪しを越えて素晴らしいものであることを、この醍醐寺で確認できました。
基本情報
所在地
〒601-1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
関連サイト
写真撮影日
2015年11月
秋季夜間拝観
2021年秋期夜間拝観
期間 | 2021年11月12日(金)〜12月05日(日) |
拝観時間 | 午後6時~午後8時50分 (受付終了午後8時10分) ※昼夜完全入替制 |
受付場所 | 三宝院拝観受付 |
拝観場所 | 醍醐寺下伽藍 |
拝観料 | 1,000円(中学生以上) 団体20名以上は800円 |
公共交通機関での参拝が推奨されています。
観音堂での特別法要にはどなたでもご参座できます。 ご祈願・ご廻向志納料は 3,000円 |