デパートの屋上に作られた庭園「清風苑」と「坐月亭」に行ってきました。
「清風苑」と「坐月亭」があるのは、JR「鶴見駅」東口に立地する駅ビル「CIAL鶴見(シァルつるみ)」の屋上。
かつて日本最初の禅寺である鎌倉の建長寺が管理し、今は曹洞宗の大本山・總持寺が建つ禅文化の根付く鶴見の地にある「CIAL鶴見」は禅文化を各所に取り入れた稀有な駅ビルです。
「清風苑」と「坐月亭」の見所
JR「鶴見駅」東口改札をでて「CIAL鶴見」へ入りエレベーターに乗車。
そのまま屋上まで上がりエレベーターを降りると、そこはもう屋上庭園です。
JR「鶴見駅」の改札をでてから庭園に到着するまで、わずか3分ほど。
「清風苑」
屋上庭園は東西に分かれ東が「清風苑」。
西が 「坐月亭」です。
「清風苑」には、開放感のある広場に築山のある石庭が造られています。
芝生敷の庭園の辺部は緩やかな曲線を描き、周辺はウッドデッキになっています。
「清風苑」の名称は「天空を仰ぎ、大自然と一体となったモダンな日本庭園をイメージして」名付けられているそうです。
周りに置かれたベンチでは、数人の訪問者が本を読んだりノートパソコンを広げたりして思い思いに過ごしていました。
「坐月亭」
「坐月亭」は屋上庭園には珍しい枯山水です。
おそらく関東で一番最寄り駅からのアクセスが良い枯山水庭園ではないかと思います。
東西に延びた空間に造られた庭園は、箒目(ほうきめ)のつけられた白砂と数個の石のみの枯山水にしてもシンプルな構成。
庭園の後方にはエアコンの室外機があり「清風苑」と比べると少し狭く感じますが、庭と対峙して自己を見つめるのに相応しい空間かもしれません。
もちろんデパートの屋上なんでさまざまな雑音も聞こえますが、そこは集中力で何とか…。
庭園の中ほどには、三尊石が配されています。
「坐月亭」の名称は「人が静かに庭と対峙し、自己を見つめる空間」として名付けられているそうです。
まとめ
最近増えつつある屋上庭園の中でも、枯山水庭園が観賞できる数少ない庭園です。
曹洞宗の大本山・總持寺が建ち、禅文化の根ずく鶴見の地にあるデパートならではの屋上庭園ではないでしょうか。
駅からのアクセスが良く立ち寄りやすいことも特徴です。
(屋上庭園の開放時間は、イベントのない通常時は10時~16時までです。)
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基本情報
所在地
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目
交通アクセス
鶴見駅から徒歩3分
関連サイト
料金
無料