千葉県銚子市で屛風ヶ浦を見てきました。
アクセス
「屏風ヶ浦」には、「銚子駅」を起点として主に徒歩で移動しました。
海岸線沿い県道254号脇の遊歩道を歩いてまず「犬吠崎灯台」。
次に「地球の丸くみえる展望館」を経由して「屏風ヶ浦」へ向かいました。
駐車場
(2022年9月時点)
銚子マリーナ海水浴場に駐車場があります。
駐車料金は無料です。
最寄り駅・近隣交通機関から
- 銚子駅から約3.1 km
- 銚子電鉄「外川駅」から銚子ドーバーライン/県道286号を経由して約2.5 km
地図
屏風ヶ浦
「屏風ヶ浦」は、かつて海底だった砂岩質の層が、太平洋の波に浸食されて出来た海食崖です。
「屏風ヶ浦」を断崖とする台地は、海底だった砂岩質の層が隆起し、その上に富士山等の噴火によって積もった火山灰の鉄分が赤く酸化した赤土(関東ローム層)が堆積して形成されました。
断崖は、千葉県銚子市名洗町から旭市上永井の刑部岬まで約10キロメートルにわたって続いています。
断崖沿いの2キロ程には、遊歩道が設けられています。
断崖がの高さは40メートルから50メートルです。
水郷筑波国定公園に属し、2016年3月に国の名勝及び天然記念物に指定されました。
また房総の魅力500選に選定されています。
その景観がイギリス、ドーバー海峡にあるホワイトクリフに似ていることから、東洋のドーバーとも呼ばれています。
「屏風ヶ浦」周辺の景観
屏風ヶ浦を見るため、千葉県銚子市を訪れました。
海岸線沿いの遊歩道を歩き「犬吠崎灯台」と「地球の丸くみえる展望館」を経由して屏風ヶ浦へ向かいました。
大きな音をたて打ち寄せる、豪快な波を見ながら遊歩道を進みます。
同じ太平洋側の海でも、湘南の穏やかな波に比べて随分と激しく思えます。
海には幾人かのサーファーが出ていて、荒波を見事にのりこなしていました。
犬吠崎灯台
1872年(明治5年)に着工し、1874年(明治7年)11月15日に竣工しました。
2010年に国の登録有形文化財に指定され、2020年には国の重要文化財に指定されています。 世界灯台100選、日本の灯台50選に選ばれています。 また全国に16しかない「のぼれる灯台」です。 塔高(地上から塔頂)は31.30 m 。 灯火標高(平均海面 から灯火)は 51.80 m 。 |
お問い合わせ 犬吠埼支所 Tel:0479-25-8239 |
参観寄付金は300円(中学生以上)。(2022年時点) |
関連サイト 公益社団法人燈光会 |
「犬吠崎灯台」は、眼下に断崖を望む台地の上にあります。
灯台からは海上の岩に波が打ち寄せ砕ける、ダイナミックな景観を見ることができました。
後に知ったことですが、犬吠崎灯台は「登録有形文化財」・「世界灯台100選」にに指定される歴史的価値の高いものでした。
訪れた時には、そのことを知らなかったため写真に残さなかったことが悔やまれます。
事前に調べておくべきでした。
地球の丸く見える展望館
時間に余裕があったので「地球の丸く見える展望館」に寄ってきました。
「犬吠埼灯台」から「地球の丸く見える丘展望館」までは県道254号をを経由して約2.1 km。
地球の丸く見える丘展望館は、北総地区(千葉県北東部)で一番高い愛宕山の頂上に位置しています。
1階はお土産コーナー、2階はイベントホール、3階は展望ラウンジ、屋上は展望スペースになっています。
地球の丸く見える丘展望館屋上の展望スペースの標高は約90m。
展望スペースからは海が望め、彼方に見える水平線がかすかに球面状に見えることで、地球の丸さを実感できる場所だそうです。
開館時間
※最終入館は、閉館の30分前となります。 |
4月~9月 午前9時~午後6時30分
10月~3月 午前9時~午後5時30分 |
休館日 | 年中無休 |
入館料 | (2022年時点)大人420円、小・中学生200円、65歳以上360円 |
お問い合わせ | 0479-25-0930 |
関連サイト | ようこそ、地球の丸く見える丘展望館へ – 銚子市観光協会 |
屋上からの眺望は素晴らしく、屏風ヶ浦の絶壁の上で風力発電に使う巨大な風車が回る雄大な景色が見えます。
視線を海上に落とすと、日の光をうけた海原が美しく輝いていました。
水平線が球面状に見え地球の丸さを実感できたかというと、自分には「言われて見れば丸く見えるかな」という程度でした。
展望風景をしばらく楽しみ、日が傾く前に「屏風ヶ浦」を見るため再び海岸線に向かいました。
屏風ヶ浦
「地球の丸く見える丘展望館」から「屛風ヶ浦」まで県道286号を経由して約1.7 km。
浸食された岩壁から削られたばかりの層が砂浜を形成しているのでしょうか。
「屏風ヶ浦」の近くの砂浜は固く歩きやすかったです。
砂浜の透水性が小さいのか、打ち寄せた海水が浜に残り陽光を反射して金色に輝く幻想的な光景となっていました。
砂浜について
訪れた時は、砂浜が歩きやすい理由を、 「浸食された岩壁から削られたばかりの層が砂浜を形成しているため砂の粒子が大きく足が沈み込まない」と考えましたが、 たんに、砂の流出により砂浜の砂がうしなわれつつあったために浜が固くなっていたようです。 |
「屏風ヶ浦」に到着して少し散策すると、間もなく夕日が沈み始めました。
「屏風ヶ浦」周辺は夕日の名所で、条件が良ければ夕日が沈む中、屏風ケ浦の先端から左手の海のかなたに富士山を見ることが出来ます。
訪れた日は、富士山は見えていなかったと思います。
長大な絶壁に少しずつ隠れる夕日と波防壁に打ち寄せる波は茫洋とした迫力があり、自然に対する畏怖のようなものを感じました。
外川駅(とかわえき)
夕日を眺めた後、銚子電鉄「外川駅」から電車に乗り帰途につきました。
屛風ヶ浦から外川駅まで県道286号を経由して約2.5 kmです。
「外川駅」は、1923年(大正12年)に建築されたレトロな外観の木造駅舎です。
その、レトロな外観から映画やテレビのロケ地として使用されていることがあります。
この日、ホームに入ってきた電車は「桃太郎電鉄」をモチーフにしたラッピングがされていました。
まとめ
東洋のドーバーと呼ばれる国の名勝・天然記念物の「屏風ヶ浦」を目的地として千葉県銚子市の海岸線を中心に散策しました。
「屏風ヶ浦」では、迫力のある海食崖を遊歩道から間近に見学できます。
「屏風ケ浦」の周辺は夕日の名所で、条件が良ければ夕日が沈む中、海のかなたに富士山を見ることが出来ます。
基本情報
所在地
〒288-0035 千葉県銚子市名洗町
料金
無料
お問い合わせ
銚子市観光商工課
0479-24-8181
関連サイト
写真撮影日
2009年4月