福井県との県境の街、京都府綾部市老富町の水源の里・老富でミツマタを見てきました。
綾部市、ミツマタの群生地への交通アクセス
福知山方面から車で小浜綾部線・府道一号を福井県との県境近くまで北上。
綾部市水源の里・老富会館付近からさらに約1.2キロ走り、「ミツマタとシャガ群生地」への案内板を目印に左折します。
案内板から数百mで「ミツマタとシャガ群生地」の駐車場に到着。
駐車場
「ミツマタとシャガの群生地」へ向かう、散策道の少し手前に土敷きの駐車場があります。
駐車場に到着したのは、日の出少し前の朝6時ごろ。
普通車十台以上は駐車できる広さがある駐車場でしたが、すでにほぼ満車でした。
(普通車約20台、駐車料金は無料)
水源の里・老富はミツマタとシャガの名所として有名で、花の見頃には多くの鑑賞客やカメラマンが訪れます。
散策道に近い駐車場に余裕を持って車を停めたいならば、早めに家を出た方がいいかもしれません。
(第一駐車場に比べると群生地までの距離が数百m遠くなりますが、府道1号線沿いに普通車40台程が駐車できる第2駐車場も用意されています。こちらは朝早くには、ほとんど車は駐車していませんでした。)
最寄り駅・近隣交通機関から
「若狭高浜駅」から県道16号 と 府1号 経由で約14.6 km
「山家駅」から府道1号 経由して約28.5 km
「綾部駅」から府道1号 経由で約33.9 km
地図
水源の里・老富「ミツマタとシャガ群生地」
駐車場からミツマタの群生地までは、徒歩で10分程かかります。
駐車場から3分程で、休憩所「花やどり」が見えてきます。
休憩所にはテーブルやいすが置かれ、「水源の里・老富」で撮られた写真が飾ってありました。
休憩所の隣にある建物の中には、トイレもあります。
ミツマタやシャガの開花シーズンには、休憩所「花やどり」にお茶やコーヒーなどが用意され、地元特産品や「とち餅」などの販売がされているそうです。
休憩所から2~3分で、ミツマタとシャガの群生地がある 市茅野杉(いちかやすぎ)の林の入り口に到着。
入り口には、運営協力金の集金箱が設置されています。
料金は 一人200円。
杉林入り口から群生地までは、整備の行き届いた林道が続いています。
林には市茅野杉の母樹となる巨木があり、その奥には地元の人々から「山の神さん」と呼ばれている神社が鎮座しています。
杉林の下に見える下草は、冬でも葉が枯れない常緑性の多年草であるシャガです。
(シャガの花が見頃を迎えるのは、例年4月下旬~5月中旬。その時期にも多くの鑑賞客がこの杉林を訪れます。)
杉林を少し歩き分岐道を右折すると、ミツマタの群生地が見えてきます。
ミツマタは冬に葉を落とす落葉性の低木で、3月下旬~4月中旬に半球状にまとまった小さな花を咲かせます。
枝が三つに分かれることから「ミツマタ」と呼ばれます。
森の谷間になった場所一帯を、黄色い可憐な花をつけ甘い香りを放つミツマタが埋め尽くしていました。
朝早くから多くの鑑賞客が訪れるだけあってその見応えはかなりのもの。
この、全国でも指折りのミツマタの群生が発見されたきっかけは偶然だったそうです。
2015年、綾部市の写真家の方が、老富地区の市茅野(いちかや)でシャガの群生地に偶然出合います。
そしてその翌年には同じ森でミツマタの群生も発見されました。
この類まれな絶景が、ほんの数年前まで人知れず森の中に広がっていたというわけです。
当日は晴れてはいたものの、太陽の周りに薄く雲がかかりなかなか森に陽光が差し込んでくれませんでした。
一時間以上待ち、どうにか木漏れ日が差し込むミツマタの群生を写真に収めることが出来ました。
とはいえ、日がだいぶん高くなっていたため理想の写真とはいきませんでした。
ままならんものです。
まとめ
関西でも1.2を競うミツマタの群生地です。
広範囲に咲いているミツマタの群生を、様々な角度から観賞できるのもこの場所の魅力です。
例年4月下旬~5月中旬には、群生したシャガの花が見られます。
クマに注意
周辺には、クマ出没情報あります。
念のため熊鈴など熊よけの道具を携帯して訪れましょう。
基本情報
所在地
〒623-1134 京都府綾部市老富町
交通アクセス
「若狭高浜駅」から県道16号 と 県道1号 経由で約14.6 km
「山家駅」から府道1号 経由して約28.5 km
料金
運営協力金一人200円
関連サイト
訪問日
2020年
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