京都府亀岡市に建つ丹波屈指の古刹である穴太寺に行ってきました。
アクセス
「穴太寺」へは、JR「亀岡駅」方面から車で向かいました。
JR「亀岡駅」方面から、国道372号と府道406号を経由して穴太寺の駐車場に到着。
JR「亀岡駅」からは3.5 km程の距離です。
※「穴太寺」周辺は、住宅街になっていて道幅は広くないので気をつけて運転してください。
駐車場
山門から100メートル程の場所に有料駐車場があります。
土敷きの駐車場は広く、普通車50台程が駐車できると思います。
駐車料金は乗用車が500円、マイクロバスが1200円。
駐車場の脇にはトイレがありました。
駐車場の前には、京阪京都交通「穴太寺前」のバス停があります。
最寄り駅・近隣交通機関から
JR「亀岡駅」から国道372号と府道406号を経由して約3.5 km
地図
穴太寺(あなおじ)
穴太寺(あなおじ)は、宝徳2年(1450年)成立の『穴太寺観音縁起』によれば、慶雲2年(705年)、文武天皇の勅願により大伴古麻呂が開創したとされる古刹です。
御本尊は薬師如来。
宗派は天台宗。
山号は菩提山。
西国三十三所、第21番札所となっています。
穴太寺の「身代わり観音」
穴太寺の聖観音像は「身代わり観音」の伝説で知られています。
「今昔物語集」の説話によると、昔、丹波国桑田郡の郡司である宇治宮成(うじのみやなり)が、都の仏師・感世(かんせい)に依頼して聖観音像を造り、仏師に褒美として自分の大切にしていた名馬を与えました。 しかし、与えた名馬が惜しくなり、家来に命じて仏師を弓矢で射て殺してしまいました。 ところが、後で確認すると仏師は健在で、聖観音像の胸に矢が刺さっていたといいます。 改心した宮成は仏門に入り、穴太寺に聖観音を祀ったと伝えられています。 |
穴太寺の景観
仁王門をくぐり本堂に参拝しました。
本堂は、京都府指定文化財。
仁王門は、京都府登録有形文化財。
参拝後、境内で少しくつろぎ、京都府の名勝に指定されている庭園を観賞しました。
境内には、参拝者が休めるようベンチが置いてありました。
手水舎
鐘楼
書院
受付で500円を払い書院に上がらせていただきました。
書院からは、本堂内陣への参拝と庭園の観賞できます。
まずは、渡り廊下を歩いて本堂内陣に参拝しました。
本堂内部は、撮影禁止です。
本堂片隅には、釈迦涅槃像の「なで仏」が安置されていました。
なで仏は、自分の体の悪い部分をなでると病を取り除いてくれるといわれています。
なで仏
本堂の片隅には明治時代、1896年に本堂の天井裏から発見された釈迦涅槃像が安置されています。
本堂の右脇にお布団の中に横たわっているお釈迦様は“なで仏”と呼ばれ、自分の体の悪い部分をなでると病を取り除いてくれるそうです。 お布団は、祈りが通じて病が治った参拝者が、感謝を込めて奉納したものとのこと。 |
穴太寺の庭園
穴太寺の庭園は書院の中から眺める観賞式庭園です。
書院の西側からは露地庭、南側からは京都府指定文化財名勝になっている池泉観賞式庭園、東側では書院の前庭を観賞できます。
露地庭
西側からは露地庭を観賞できます。
植栽の中心は綺麗に刈り込まれたツツジです。
庭園の背後には、借景となっている北摂の山並みが見えます。
手前の石バチが印象的でした。
池泉観賞式庭園
江戸中期に造られた池泉観賞式庭園で京都府指定文化財名勝になっています。
京都府指定文化財の多宝塔を借景としています。
護岸石組みのされた池の向こうには、たくさんの石組みがある築山が造られています。
池には、船石が配され石橋がかけられています。
石橋の西側には、ハスの葉が浮かぶ池が広がっていました。
東側の前庭
書院の東側では、額縁構図になっている書院の前庭を見られます。
まとめ
穴太寺では、書院にて京都府指定文化財名勝になっている池泉鑑賞式庭園と露地庭を観賞できます。
池泉鑑賞式庭園は、多宝塔を借景とし築山と池泉を配した端正な庭園、露地庭は北摂の山並みを借景とした落ち着いた雰囲気のお庭です。
また、書院の東側からは額縁構図の前庭が見られます。
書院での庭園観賞は有料ですが、境内での参拝は無料です。
境内には、ベンチが複数あったのでくつろいで参拝することが出来ました。
基本情報
所在地 | 〒621-0029 京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46 |
料金 | 参拝は無料
本堂、庭園の拝観は団体400円、個人500円 |
拝観時間 | 8:00〜17:00 |
納経時間 | 8:00〜17:00 |
お問い合わせ先 | 電話 0771-24-0809 |
関連サイト
写真撮影日
2021年10月
これまでに訪れた庭園
長安寺(京都府福知山)に参拝して庭園と新緑のモミジを観賞して来ました。